【2021-22シーズン】全30チームプレビュー:トロント・ラプターズ

NBAは日本時間10月20日(現地19日)に、リーグ75周年となる2021-22シーズンが開幕する。NBA Rakutenでは節目となるシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。

ラウリー放出で新たな時代へ

2020年2月以来に本拠トロントに帰還して開幕を迎えるトロント・ラプターズは、オフに長年チームを牽引してきた司令塔カイル・ラウリーをサイン&トレードで放出し、今季新たなチームでスタートを切ることを決断した。9年間在籍し、リーダーとして2019年にはフランチャイズ初優勝に貢献した功労者を失うのは大きな打撃だろう。そんななか、新時代の旗手役として期待されるのがフレッド・バンブリートだ。 ラウリーも「大型契約を勝ち取った昨季から試合中でも積極的に声を出したり、チームのまとめ役になったり、リーダーとしての自覚が出てきた。彼が新チームを引っ張っていくだろう」と、昨季自己最高の平均19.6点を挙げた自身の弟子的存在であるバンブリートを絶賛。ドラフト外から這い上がってきた叩き上げ選手が、座右の銘である“Bet On Yourself(自分に懸けろ)”の言葉を胸に新生ラプターズを牽引する。

万能選手勢揃い、推し進めるポジションレス化

新たなチーム作りを進める上で、フロントが掲げたテーマが“ユーティリティ性”だ。その象徴的な動きとして、ドラフトでは全体4位で激しいディフェンスと、ポイントフォワードをこなす器用さを売りにするスコッティ・バーンズを指名。外のシュートは苦手だが、攻守にわたるエネルギッシュなプレイぶりは指揮官好みで、その万能性はドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を彷彿とさせる。 また、ラウリーの見返りとしてベテランのゴラン・ドラギッチと、野性味あふれるフィジカルプレイが持ち味のプレシャス・アチウワを獲得。得点源のパスカル・シアカムが肩の怪我で1か月ほど出遅れるが、プレシーズンで平均19.3点を記録するなどブレイク候補に挙がるOG・アヌノビーや、オフに3年の再契約を結んだギャリー・トレントJr.など、既存戦力の成長にも期待ができる。ロスターの全選手が身長206cm以下だが、ほとんどの選手が複数ポジションに対応でき層の厚さは昨季以上。ポジションレス化を推し進めた陣容で、プレイオフ返り咲きを狙う。

4年目の渡邊、昨季を超える活躍に期待

そして忘れてならないのが、NBA4年目を迎える渡邊雄太だ。開幕ロスターが確約されていないなか、東京五輪で自信を深めてキャンプインすると、プレシーズン初戦で出場17分ながらも10点、7リバウンド、2ブロックと猛アピール。 ふくらはぎの怪我で以降の試合は欠場したが、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)が「ローテーションに入っている」と開幕ロスター“当確”の判を押すなど、指揮官の信頼度も高い。昨季は悲願のNBA本契約を勝ち取り飛躍のシーズンとしたが、さらに選手として一回りレベルアップした今季はどのような活躍を見せてくれるのか目が離せない。


移籍情報

【入団・再契約】カッコ内は昨季所属チーム、またはドラフト順位 ゴラン・ドラギッチ(ヒート) プレシャス・アチウワ(ヒート) アイザック・ボンガ(ウィザーズ) イシュメイル・ウェンライト(SIGストラスブール) サム・デッカー(トルコ・テレコム) スビ・ミハイリュク(サンダー) スコッティ・バーンズ(1巡目4位) ダラーノ・バントン(2巡目46位) デイビット・ジョンソン(2巡目47位) ジャスティン・シャンパニー(ドラフト外) ギャリー・トレントJr(再契約) ケム・バーチ(再契約) 【退団】カッコ内は今季所属チーム カイル・ラウリー(ヒート) ロドニー・フッド(バックス) ディアンドレ・ベンブリー(ネッツ) スタンリー・ジョンソン(ブルズ) ポール・ワトソン(サンダー) ジェイレン・ハリス(バノリ・クレモナ) アーロン・ベインズ(解雇) フレディ・ギレスピー(解雇)


2020-21シーズン成績

レギュラーシーズン:27勝45敗(.375/イースト12位) プレイオフ:不出場 ■チームスタッツ 平均得点:111.3(19位) 平均失点:111.7(15位) 得失点差:-0.5(19位) 平均リバウンド:41.6(28位) 平均アシスト:24.1(20位) 平均スティール:8.6(4位) 平均ブロック:5.4(4位) FG成功率:44.8%(26位) 3ポイント成功率:36.8%(15位) FT成功率:81.5%(4位) オフェンシブ・レーティング:111.6(16位) ディフェンシブ・レーティング:112.0(15位) ※カッコ内はリーグ順位

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