【2021-22シーズン】全30チームプレビュー:フェニックス・サンズ

NBAは日本時間10月20日(現地19日)に、リーグ75周年となる2021-22シーズンが開幕する。NBA Rakutenでは節目となるシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。

衰え知らずの“ポイント・ゴッド”

1993年以来のNBAファイナル出場を果たしたフェニックス・サンズの飛躍は、司令塔クリス・ポールの存在無しでは語れない。14年目の昨季は平均16.4点、8.9アシストを記録したが、なかでも印象的だったのは試合終盤でのゲームマネジメントの巧みさだ。 クラッチタイム(試合残り5分時点で5点差以内の状況)において、サンズは一昨年16勝21敗と負け越していたが、昨季はリーグ2位の25勝12敗と接戦で強さを見せた。これはミスなく、堅実な試合運びができるポール加入の恩恵であることは間違いない。 このオフには4年の延長契約を結び、契約通り行けば40歳まで現役を続けることが決まったポール。大ベテランとなってもパフォーマンスに陰りがない“ポイント・ゴッド”が、悲願の初優勝を目指して今季もチームを牽引する。

若手コアメンバーの成長に期待

急成長を見せたチームの立役者はポールだが、生え抜きの選手たちへの期待値も高い。プレイオフでチームトップの平均27.3点を挙げる大活躍を披露したエースのデビン・ブッカーを始め、攻守でインサイドの柱に成長したディアンドレ・エイトン、リーグ有数の3&Dへと飛躍したミケル・ブリッジスの若手トリオは、今後のサンズを背負って立つ存在だ。 今季よりチームは追われる立場となったが、生え抜き3人衆が伸びた分だけ優勝の可能性は大きくなる。昨季のパフォーマンスがフロックではないと証明するためにも、今季はより一層の奮起が求められるだろう。

地味な補強も着実に戦力アップ

オフの補強は地味ながらも堅実な動きを見せた。ポールの控えとして活躍したキャメロン・ペインと3年1900万ドルで再契約すると、FAだったエルフリッド・ペイトンを4年ぶりに復帰させてポイントガードのバックアップ体制を強化している。 手薄だったインサイドには、今夏金メダリストとなったジャベール・マギーを補填。また、ドラフトの指名権を駒に3ポイントシューターのランドリー・シャメットを獲得し、選手層は確実に厚みを増した。 球団史上初の優勝にあと2勝とわずかに届かなったサンズ。その悔しさを胸に金色のトロフィー獲得へ再び邁進する。


移籍情報

【入団・再契約】カッコ内は昨季所属チーム、またはドラフト順位 エルフリッド・ペイトン(ニックス) ジャベール・マギー(ナゲッツ) ランドリー・シャメット(ネッツ) チャンドラー・ハッチソン(ウィザーズ) チェイソン・ランドル(マジック) クリス・ポール(再契約) キャメロン・ペイン(再契約) アブデル・ネイダー(再契約) フランク・カミンスキー(再契約) 【退団】カッコ内は今季所属チーム ジェボン・カーター(ネッツ) トーリー・クレッグ(ペイサーズ) イートワン・モア(マジック) タイション・アレクサンダー(解雇) ラングストン・ギャロウェイ(ウォリアーズ→解雇)


2020-21シーズン成績

レギュラーシーズン:51勝21敗(.708/ウェスト2位) プレイオフ:14勝8敗(.636/ファイナル敗退) ■チームスタッツ 平均得点:115.3(7位) 平均失点:109.5(7位) 得失点差:+5.8(4位) 平均リバウンド:42.9(23位) 平均アシスト:26.9(3位) 平均スティール:7.2(19位) 平均ブロック:4.3(25位) FG成功率:49.0%(2位) 3ポイント成功率:37.8%(7位) FT成功率:83.4%(2位) オフェンシブ・レーティング:116.3(7位) ディフェンシブ・レーティング:110.4(6位) ※カッコ内はリーグ順位

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