NBAは日本時間10月20日(現地19日)に、リーグ75周年となる2021-22シーズンが開幕する。NBA Rakutenでは節目となるシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。
オクラホマシティ・サンダーは、昨年オフにクリス・ポール(フェニックス・サンズ)を放出し、本格的な再建に踏み切った。シーズン前半戦は15勝21敗と奮闘したが、その後はエースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが怪我で最後の29試合を欠場し、ウェスト14位でシーズンを終えた。 迎えたオフはFA市場では大きく動かず、ドラフトにてジョシュ・ギディー(全体6位)とトレイ・マン(全体18位)という2人のガードを獲得している。ギディーは視野の広さとプレイメイクに定評がある、身長203cmのオーストラリア産大型司令塔。対するマンはよりスコアラー気質のコンボガードだ。育成を重視するチーム方針的に、1年目から出場時間を与えて経験を積ませることになりそうだ。
ルーキー以外にも、魅力的な若手が揃っている。リーグ屈指のストッパーと評されるルーゲンツ・ドート、シーズン後半戦に平均17.2得点を記録したダリアス・ベイズリー、2巡目指名ながら1年目から49試合に先発した司令塔のテオ・マレドンなど人材は豊富だ。 その一方で、どの選手も現時点ではスター性と安定感に欠けるのも事実。5年1億7200万ドルの契約延長を結んだギルジャス・アレクサンダーがチームの中心であることは確定的だが、今季はその周囲の若手たちをふるいに掛けるシーズンになるだろう。
長期的な再建を視野に入れるサンダーだが、若き大黒柱ギルジャス・アレクサンダーのステップアップ次第ではそのスピードは大幅に加速する可能性がある。昨シーズンは怪我で35試合の出場にとどまったが、シュート精度が大幅に改善。平均得点(23.7)、アシスト(5.9)、FG成功率(50.8%)、3ポイント成功率(41.8%)はいずれもキャリアハイだった。 派手さはないが、ポイントガードも務められるほどスキルフルで、攻守のバランスにも優れている。出場時は16勝19敗、欠場時は6勝31敗というチーム戦績からも、その重要度がうかがい知れるだろう。今季は怪我をしないことが第一だが、ロスターの平均年齢が30球団中最も若いチームをリーダーとしてどこまで浮上させることができるか注目される。
【入団・再契約】カッコ内は昨季所属チーム、またはドラフト順位 デリック・フェイバーズ(ジャズ) ポール・ワトソン(ラプターズ) ママディ・ディアキテ(バックス) ジョシュ・ギディー(1巡目6位) トレイ・マン(1巡目18位) ジェレマイア・ロビンソン・アール(2巡目32位、ニックス経由) アーロン・ウィギンズ(2巡目55位) マイク・ムスカーラ(再契約) 【退団】カッコ内は今季所属チーム トニー・ブラッドリー(ブルズ) モーゼス・ブラウン(セルティックス→マーベリックス) アル・ホーフォード(セルティックス) スビ・ミハイリュク(ラプターズ) チャーリー・ブラウンJr.(解雇) ジョシュ・ホール(解雇) ジャスティン・ロビンソン(バックス) 【フリーエージェント】カッコ内はFAの種類 ジェイレン・ホード(制限なし)
レギュラーシーズン:22勝50敗(.306/ウェスト14位) プレイオフ:不出場 ■チームスタッツ 平均得点:105.0(28位) 平均失点:115.6(26位) 得失点差:-10.6(30位) 平均リバウンド:45.6(6位) 平均アシスト:22.1(27位) 平均スティール:7.0(23位) 平均ブロック:4.4(23位) FG成功率:44.1%(29位) 3ポイント成功率:33.9%(29位) FT成功率:72.5%(30位) オフェンシブ・レーティング:102.8(30位) ディフェンシブ・レーティング:113.4(24位) ※カッコ内はリーグ順位