【2021-22シーズン】全30チームプレビュー:シャーロット・ホーネッツ

NBAは日本時間10月20日(現地19日)に、リーグ75周年となる2021-22シーズンが開幕する。NBA Rakutenでは節目となるシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。

久々のプレイオフ進出へ適材適所の補強

2020年ドラフト全体3位指名のラメロ・ボールが期待以上のパフォーマンスを披露した昨シーズン、シャーロット・ホーネッツは2019-20シーズンと比べ10勝の上乗せに成功した。得点源であるゴードン・ヘイワードが怪我で欠場した終盤に8勝16敗と失速し、5年ぶりのプレイオフは逃したが、長いトンネルからの脱出を予感させるシーズンとなった。 今オフは積極的に補強を断行した。FA市場では、ヘイワードのバックアップとして爆発力のあるケリー・ウーブレイJr.と契約。シュートは不安定だが、持ち前のアスレチック能力を活かしたプレイはボールとの相性も良く、起爆剤として期待される。また、課題だったフロントコートには、昨季平均10.4得点、9.3リバウンドを記録したメイソン・プラムリーをトレードで獲得している。インサイドのタフさだけでなく、3.6アシストとパサーとしても優秀なベテランセンターの加入は、近年怪我での欠場が目立っていたコディ・ゼラーからのアップグレードと言えるだろう。 ボールの台頭により出場機会が減少していたデボンテ・グラハムや、ベンチの得点源として活躍したマリーク・モンクを失うも、イシュ・スミス、新人のジェームズ・ブックナイトとそれぞれの代役も確保している。総合的に見れば戦力は厚みを増しており、2016年以来の勝率5割復帰も十分可能だ。

命運を託された若き司令塔

大物の獲得こそなかったが、それは2年目のボールを中心としたチーム作りを進めていくというフロントの意思の表れでもある。昨シーズン、ボールは史上最年少(19歳140日)でトリプルダブルを達成するなど、平均15.7得点、5.9リバウンド、6.1アシスト、1.6スティールとシーズンを通してマルチな働きを披露。懸念された3ポイントシュートも成功率35.2%と及第点で、見事新人王に輝いた。 すでに代名詞となった華麗なパスやドリブルはジェイソン・キッド(元ニュージャージー・ネッツほか)やピート・マラビッチ(元ニューオーリンズ・ジャズほか)といった往年のファンタジスタを彷彿とさせ、昨季はダンクマシンのマイルズ・ブリッジズとのコンビネーションで多くのファンを魅了。10月にはスポンサー契約を結ぶプーマから早くもシグネチャーシューズの発売が予定されるなど、2年目にしてスター選手並の扱いを受けるが、今季はそれに見合うオールスター級の活躍が期待される。 自身を含め20代前半の選手が半数以上を占める若いチームをプレイオフへ導くためにも、2年目のジンクスにぶつかることなくステップアップできるか注目したい。

アップテンポバスケで躍進なるか

そのボールの能力を最大限活かすためにも、チームとしてはアップテンポなオフェンスを展開したいところだ。昨シーズンは速攻からの平均得点がリーグ10位の13.6点で、平均ターンオーバー誘発率(14.8%)も6位と優秀だったが、ペース(48分間における平均攻撃回数)は18位(99.0)止まり。テリー・ロジアー、ブリッジズ、ウーブレイJr.と走れる選手は揃っているだけに、攻守の切り替えを意識してイージーバスケットを増やせれば、23位と低迷したオフェンシブ・レーティングの改善につながるはずだ。 ボールの登場で注目度を上げたホーネッツ。さらなる躍進が期待されるが、周囲を驚かせるシーズンにできるか。


移籍情報

【入団・再契約】カッコ内は昨季所属チーム、またはドラフト順位 イシュ・スミス(ウィザーズ) ケリー・ウーブレイJr.(ウォリアーズ) ウェス・アワンドゥ(ペリカンズ) メイソン・プラムリー(ピストンズ) アーノルダス・クルボカ(ビルバオ) ジェームズ・ブックナイト(1巡目11位) カイ・ジョーンズ(1巡目19位、ニックス経由) J.T・ソー(2巡目37位、ピストンズ経由) スコッティ・ルイス(2巡目56位) 【退団】カッコ内は今季所属チーム マリーク・モンク(レイカーズ) コディ・ゼラー(ブレイザーズ) デボンテ・グラハム(ペリカンズ) ケイレブ・マーティン(解雇→ヒート) グラント・リラー(76ers) 【フリーエージェント】カッコ内はFAの種類 ブラッド・ワナメイカー(制限なし) ネイト・ダーリング(制限なし) ビスマック・ビオンボ(制限なし)


2020-21シーズン成績

レギュラーシーズン:33勝39敗(.458/イースト10位) プレイオフ:不出場(プレイイン・トーナメント敗退) ■チームスタッツ 平均得点:109.5(23位) 平均失点:111.4(13位) 得失点差:-1.9(23位) 平均リバウンド:43.8(19位) 平均アシスト:26.8(5位) 平均スティール:7.8(10位) 平均ブロック:4.8(16位) FG成功率:45.5%(22位) 3ポイント成功率:36.9%(14位) FT成功率:76.1%(21位) オフェンシブ・レーティング:110.1(23位) ディフェンシブ・レーティング:112.0(16位) ※カッコ内はリーグ順位

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