クリーブランド・キャバリアーズのケビン・ラブは今夏、トレードやバイアウトの噂が飛び交ってきた。しかし、代理人は「バイアウトに関心は一切ない」と、残りの契約をまっとうする意向を示しているという。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が伝えた。 2008年のドラフト全体5位でメンフィス・グリズリーズに指名されたラブは、その後トレードされたミネソタ・ティンバーウルブズでキャリアをスタート。3年目の2010-11シーズンには平均20.2得点、リーグトップの15.2リバウンドを記録するなど、指折りのパワーフォワードに上り詰めた。14年のキャブズ移籍後は、3ポイントを得意とする“ストレッチ4”にスタイルを変え、16年にはレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)とのビッグ3で優勝を果たした。 しかし、NBA13年目の昨季は右ふくらはぎの張りで計46試合を欠場。2年目以降ではワーストとなる平均12.2得点、7.4リバウンドに終わり、アメリカ代表の一員として出場予定だった今夏の東京五輪出場も、ふくらはぎの回復を優先させるために直前で辞退した。 2年間で総額6000万ドル(約66億円)の高額契約が残っており、キャブズは9月に33歳を迎えるラブのトレードを継続的に模索してきたとされるなかで、代理人を務める『Excel Sports』のジェフ・シュワルツ氏はバイアウトの可能性を否定している。 「クリーブランドとバイアウトに関して話はしていないし、ケビンもバイアウトに関心は一切ない」 ラブは来たる新シーズン、周囲の雑音をかき消す活躍を見せられるだろうか。