ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの主力3人が、優勝できるチーム完成へフロントに補強を求めたとされる。そのなかで、フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)のベン・シモンズは、トップターゲットの1人のようだ。 2014-15シーズンから5年連続でNBAファイナル進出、優勝3回を果たしたウォリアーズだが、直近2シーズンはトンプソンが全休だった影響もあり、プレイオフ進出に手が届かなかった。 アンドリュー・ウィギンズ、若手ビッグマンのジェームズ・ワイズマン、今年のドラフト指名権(全体7位、14位)などを駒とし、様々なトレードの噂が飛び交っており、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)とともに、補強候補に挙がっているのがシモンズだ。“ビッグ3”が要求する、勝利を目指す条件に合う選手の1人と言っていいだろう。 『サンフランシスコ・クロニクル』のコナー・ルトーノー記者によれば、シクサーズは「オールスターレベルの選手を含む大規模な見返り」を求めているのに対し、ウォリアーズもシモンズ獲得を諦めない構えだという。 一方、『NBC Sports Bay Area』のアリ・タナワラ記者は、「ウォリアーズはカリー、トンプソン、グリーンの3人をトレードするつもりはない」と断ったうえで、ウィギンズはこれまでオールスター選出経験がなく、ポテンシャルの高いワイズマンもまだ粗削りで、オールスターに到達するためにはあと数年を要する可能性がある点をシクサーズがどう判断するかだと見解を述べている。 「シクサーズがウィギンズをオールスターレベルの選手と見なす場合、両チームはトレードの出発点に立つかもしれない。ただ、シモンズはシュートレンジが狭く、ウォリアーズにフィットするとは限らない。ディフェンスとパス能力は歓迎されるが、シモンズとグリーンを同時に起用すると、シューターではない選手が2人になってしまう。これは理想ではないかもしれない」 カリー、トンプソン、グリーン、シモンズが揃ったと仮定すれば、机上では末恐ろしいカルテットが完成する。ウォリアーズの今後の動向から目が離せなくなりそうだ。