ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルは2年連続でオールスター出場を果たすなど、名実ともにフランチャイズのエースに成長した。公式サイトの『utahjazz.com』も「ドノバン・ミッチェルは4年目も出世を続けている」と取り上げている。 2017年のNBAドラフト1巡目13位でデンバー・ナゲッツに指名されたミッチェルは、トレードでジャズへ移籍。ルーキーイヤーからいきなり平均20.5得点を叩き出すと、23.8得点→24.0得点→26.4得点と成績を伸ばし、エースに上り詰めた。 今季は日本時間3月17日(現地16日)のボストン・セルティックス戦でフランチャイズ史上最速となる262試合で通算6000得点を達成。オールスター後の平均29.6得点はステフィン・カリー(34.9得点/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)に次ぐ数字で、シーズンを通しても3ポイント成功率38.6%、エフェクティブ・フィールドゴール・パーセンテージ(EFG%)52.0%とキャリアハイをマークした。 ミッチェルは4月17日(同16日)に行われたインディアナ・ペイサーズ戦で右足首を捻挫。レギュラーシーズンのラスト16試合を欠場したなか、メンフィス・グリズリーズとのプレイオフ1回戦第2戦で復帰し、25得点を挙げて勝利に貢献した。クイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)は、「彼は正しいプレイをした。彼が戻ることで私たちのチームは間違いなく変える」とミッチェルを評価していた。 最終的にミッチェルは怪我を抱えながら、プレイオフ10試合で平均32.3得点、4.2リバウンド、5.5アシストを記録。チームはカンファレンス準決勝でロサンゼルス・クリッパーズに敗れてしまったが、ルディ・ゴベアと並ぶ大黒柱として意地を見せた。 「彼はウォリアー(戦士)だ。競争力と、痛みを堪えてでもプレイしたいという意欲を備えたユニークな選手だ」 スナイダーHCが全幅の信頼を寄せるように、ミッチェルが5年目となる来たる新シーズンも成長曲線を描き続けるのか、楽しみだ。