日本時間7月11日(現地10日)、アメリカ代表は東京オリンピックに向けた調整の一環でナイジェリア代表と初のエキシビションマッチを行なったが、87-90で惜敗した。9年前のロンドン五輪では83点差、5年前のエキシビションマッチでは43点差で破っている相手だが、今回は3点差で敗退。五輪本番を前にアメリカ代表の仕上がりについて不安視する声も挙がっているが、グレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)は前向きに捉えているようだ。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者が指揮官の言葉を伝えている。 「ある意味、こうなったことを喜んでいる。もちろんそこから学ばなければ意味がない。それこそが我々にとってこのトーナメントで最も重要なことなんだ」 アメリカ代表が先週4度の練習のみで試合に挑んだ一方で、ゴールデンステイト・ウォリアーズのアシスタントコーチであるマイク・ブラウンHC率いるナイジェリアは、6月21日(同20日)から集合し、28日(同27日)には全員が集まっていた。ケミストリー構築の差が出た部分も多分にあったが、ジェイソン・テイタムは「ほとんどお互いプレイしたことない選手ばかりで、どうするか模索しているところ」と実情を明かした一方で、「映像から多くを学べるし、一丸となってやっていく」と前を向いた。 今後アメリカ代表は、13日(同12日)にオーストラリア代表、14日(同13日)にアルゼンチン代表とエキシビションマッチを行なう。本番の五輪までは限られた時間しかないなか、どこまで仕上げることができるか。