ブレイザーズの新指揮官にチャウンシー・ビラップスが就任 しかしリラードが移籍要求する可能性も?

日本時間6月28日(現地27日)、ポートランド・トレイルブレイザーズは、今季ロサンゼルス・クリッパーズのアシスタントコーチを務めるチャウンシー・ビラップスがチームの新ヘッドコーチに就任したことを発表した。契約期間は5年で最終年がチームオプションになると『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は報じている。 チームを率いるリーダーを新たに迎えたブレイザーズだが、ファンからはビラップス就任に対して反対の声も上がっている。そして、それはビラップスを推薦したと言われる大黒柱のデイミアン・リラードにも飛び火。『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ記者によれば、そんなファンの反応や、フロントに対する疑念から、リラードがブレイザーズに愛想を尽かす可能性があると伝えている。 「情報筋によれば、ブレイザーズが新ヘッドコーチを探す過程で受けたファンからの反動と、チームが優勝候補を作り上げることができるかという心配は、フランチャイズプレイヤーであるリラードを移籍に動かすかもしれないという」 ビラップスは1997年から2014年までプレイした現役時代に、1043試合で平均15.2得点、5.4アシストを記録。デトロイト・ピストンズに在籍した2003-04シーズンには、司令塔として守備に特化したチームを牽引してリーグ制覇を達成。自身はファイナルMVPに輝いた。 ヘッドコーチ経験こそないが、リーダーシップには定評があり、今季開幕前にもインディアナ・ペイサーズの指揮官候補に挙がるなどリーグ内での期待値は高い。しかし、一部のブレイザーズファンは、ビラップスが1997年に性的暴行の容疑をかけられたという過去があることを問題視。そしてビラップスを推薦したと言われていたリラードにも矛先が向いた。 そんななかリラードはツイッターで、「僕はすでに挙げられた候補の中から、どのコーチが好きかと聞かれただけ。7、8歳の頃に新聞は読んでいなかったから、そんな過去は知らなかった。それらを支持することはないが、みんなが自分に向かってくるとは…変なことは言わないでほしい」と、非難するファンに対して説明している。 これまでブレイザーズに対して忠誠を誓ってきたリラード。果たして今回のファンの声が引き金となり、移籍を要求することはあるのだろうか。

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