勝者が王手をかける第5戦、トレイ・ヤングは司令塔の使命を果たせるか【6/17(木)午前8時30分 ホークス対76ers】

日本時間6月17日(現地16日)、ウェルズ・ファーゴ・センターでイースト第1シードのフィラデルフィア・76ers(49勝23敗)と第5シードのアトランタ・ホークス(41勝31敗)による、カンファレンス準決勝第5戦が行われる。第4戦を制し、2勝2敗のタイに持ち込んだホークスがカンファレンス決勝進出へ王手をかけるには、トレイ・ヤングの活躍が必須となる。 自分の調子に関わらず、チームを勝利に導くことが司令塔の使命である。第4戦におけるヤングは今プレイオフ自己最低のFG成功率30.8%と不調だったが、18アシストを記録する巧みなチャンスメイクと、決めるべき場面で決める勝負強さで、その役目を果たしたと言えるだろう。 勝者がカンファレンス決勝進出に大きく近づく第5戦では、そんなヤングのプレイメイク力に注目だ。第4戦の18アシストは、プレイオフでの球団史上2位タイの記録。味方の得点を演出しつつ、2ターンオーバーとミスを抑えたヤングのゲームコントロール能力を、ネイト・マクミラン暫定HC(ヘッドコーチ)は「試合開始から彼が良いテンポでオフェンスを展開してくれた」と称賛し、勝因に挙げた。実際にヤングがターンオーバー数を2回以下に抑えた試合で、今季チームは16勝4敗(プレイオフ含む)と圧倒的な勝率を誇っている。大胆かつ堅実なプレイを実現できれば、勝機が見えてくるだろう。 第3戦で右肩を負傷するも、第4戦のウォームアップまでその事実を隠し、痛みを抱えながらもプレイする勝利への執念もヤングの長所だ。それまで怪我を負っていた事実を知らなかったというマクミラン暫定HCの心配をよそに、当の本人は「コーチを見て、心配はないからとりあえず勝ちに行こうと言ったよ。少々の痛みはあったけど、冷やさないよう常に温めることを試合中は心懸けた」とコメント。シュートタッチが悪かったことに関しては、「肩のせいではない。ただ、オープンなシュートを落としすぎた。これは改善しなければいけない」と怪我を言い訳にはせず、自ら反省して第5戦での復調を誓った。 自身初のプレイオフで輝く22歳の司令塔は、35得点、10アシストをマークして勝利した敵地ウェルズ・ファーゴ・センターでの第1戦の活躍を再現できるか。 ■アトランタ・ホークス対フィラデルフィア・76ers 日時:日本時間6月17日(木)午前8時30分 会場:ウェルズ・ファーゴ・センター 解説: 塚本清彦 / 実況: 波多江良一

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