ウィザーズの八村塁が76ersとの第4戦に先発 ラッセル・ウェストブルックがポストシーズン通算12度目のトリプルダブルを達成

日本時間6月1日(現地5月31日)、キャピタル・ワン・アリーナでワシントン・ウィザーズ対フィラデルフィア・76ersのプレイオフ1回戦第4戦が行なわれた。ウィザーズの八村塁は先発出場し、チーム2位の20点、13リバウンド、2アシスト、1スティール、1ブロックを記録。試合はウィザーズが122-114で勝利して、シリーズ初の白星を奪った。 ウィザーズにとっては後のない一戦で、八村が躍動した。過去3戦もシュート成功率は高かったものの試投数が少なく、平均11点にとどまっていたが、この日はフィールドゴールが8/12、3ポイントも3/6と果敢にシュートを放った。極め付きは試合終盤だ。113-111とわずか2点リードの残り1分16秒では、ラッセル・ウェストブルックからのパスを受けて豪快なダンクを炸裂。さらに、残り45.8秒にはブラッドリー・ビールのキックアウトからコーナースリーを沈めて118-112と、リードを2ポゼッション差に広げる貴重な一発も沈めて見せた。 この日の勝利でウィザーズは2018年以来となるプレイオフでの勝利を手にした。また、八村は日本人選手として初めてプレイオフで勝利した選手となっている。 ウィザーズは八村のほか、ウェストブルックが19点、21リバウンド、14アシストとポストシーズンでは通算12度目のトリプルダブルを達成。リバウンド数はプレイオフの自己最多記録で、『StatMuse』によるとウィザーズの選手がプレイオフで20リバウンド、10アシスト以上を達成したのは、1971年以来のウェス・アンセルド以来だった。そのほか、ビールが27点、ダニエル・ギャフォードが12点、ダービス・ベルターンスが15点、控えのロビン・ロペスがわずか18分で16点をマークした。 76ersはジョエル・エンビードが第1クォーターで8点、6リバウンド、2アシストとチームを牽引するも、同クォーター終盤に右膝を痛めるアクシデントに見舞われてしまう。その後コートに戻ってくることはなかった。21点、13リバウンドを挙げたトバイアス・ハリスやベンチから15点を奪ったタイリース・マクシー、冷静なプレイを見せたジョージ・ヒルなども奮闘したが、一歩及ばず。ベン・シモンズは13点、12リバウンドをマークしたものの、終盤はファウルゲームの標的にされ、フリースローを決められず。試合を通して5/11(45.5%)と精彩を欠いた。 第5戦は3日(同2日)に76ersのウェルズ・ファーゴ・センターで行なわれる。

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