マイアミ・ヒートは今季レギュラーシーズンをイースタン・カンファレンス6位(40勝32敗)で終え、日本時間5月23日(現地22日)から始まるプレイオフ1回戦で同3位のミルウォーキー・バックスと対戦する。浮き沈みの激しい1年を過ごしてきたなか、エースのジミー・バトラーは準備万端のようだ。『AP通信』が伝えている。 昨季NBAファイナルまで勝ち上がったヒートだったが、今季はシーズンの65%をカンファレンス7位以下で過ごす苦難の1年に。1月下旬から2月上旬の2週間は13位にまで後退し、シーズンで初めて勝ち越したのは、37試合目となる3月12日(現地11日)のオーランド・マジック戦だった。 4月、5月で巻き返したが、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は、「今年は本当に面白いシーズンだ。逆境と信じられないほどの挑戦を含めてね」と振り返る。 エースのバトラーは、足首の故障もあって20試合を欠場したものの、チームトップの平均21.5得点、6.9リバウンド、7.1アシストを記録。平均2.08スティールはリーグ1位で、ヒートの選手として初のスティール王となった。 バックスは昨季のカンファレンス準決勝でも対戦した相手で、今回はヤニス・アデトクンボも万全の状態で挑んでくる。それでも、バトラーの自信はまったく揺らがない。 「俺たちはすべての準備ができている。過去は過去だ。すべての勝利、敗戦、アクシデント、幸運…ただ今はまったく別の状況。最高のバスケットボールをして、健康を維持し、(優勝まで)16勝を積み上げないといけない。だからまずは最初の4勝からだ」 精神的支柱のバトラーは、今季プレイオフでも力強くチームを牽引してくれそうだ。