日本時間5月21日(現地20日)、キャピタル・ワン・アリーナでイースト8位のワシントン・ウィザーズ(34勝38敗)と同9位のインディアナ・ペイサーズ(34勝38敗)が対戦する。レギュラーシーズンでは、3試合で平均139.7点とオフェンスが爆発したウィザーズが3連勝を飾っている。 勝てばプレイオフ出場、負けたらシーズン終了となる大一番では、ウィザーズの八村塁に期待したい。100-118で敗れた19日(同18日)のプレイイン・トーナメント初戦、ボストン・セルティックス戦では、ファウルトラブルに苦しみ16分で8得点、2リバウンド、5ファウルと不完全燃焼に終わった。しかし、今回対戦するペイサーズは、3試合で平均22点、FG成功率53.6%、7リバウンドをマークするなど、最も相性の良いチームの一つ。先のセルティックス 戦ではラッセル・ウェストブルックとブラッドリー・ビールが不調で、チームとしてもレギュラーシーズンの平均値を下回る100点(116.6点)、FG成功率43.5%(47.5%)と精彩を欠いたが、第3の得点源である八村が復調すれば、持ち味のオフェンスも活性化されるだろう。 ペイサーズがプレイオフ進出を勝ち取るには、ドマンタス・サボニスの活躍がポイントになる。殿堂入りを果たしている元NBA選手のアルビダス・サボニスを父に持つ25歳のビッグマンは、今シーズン平均20.3点、12リバウンド、6.7アシストを記録し、リーグを代表する選手に成長した。特にウィザーズ戦は、3試合で平均32.3点、14.3リバウンド、9.3アシスト、FG成功率61.3%と得意にしている。プレイイン・トーナメント生き残りを懸けた19日のシャーロット・ホーネッツ戦では、チームで144点、FG成功率55.2%を挙げて相手を圧倒。サボニスを軸にハイレベルなオフェンスを再び展開したい。 マッチアップする可能性もある八村とサボニスには、ゴンザガ大の先輩と後輩という関係性がある。2014年に入学したサボニスは、2016年のNBAドラフトにエントリー。そのため、その年の秋に入学した八村と一緒にプレイすることはなかったが、ともにトレーニングを行うなど親しい間柄だ。今季の対戦成績は後輩の八村に軍配が上がっているが、先輩の前で自身初のプレイオフ出場を掴めるか。 この試合の勝者はイースト第8シードが確定し、24日(同23日)にイースト第1シードのフィラデルフィア・76ersとプレイオフ1回戦で対戦。敗者はシーズン終了となる。負けが許されない一戦では、ゴンザガ大の先輩・後輩対決から目が離せない。
■インディアナ・ペイサーズ対ワシントン・ウィザーズ 日時:日本時間5月21日(金)午前9時 会場:キャピタル・ワン・アリーナ 解説:佐々木クリス / 実況:永田実