日本時間5月11日(現地10日)、ワシントン・ウィザーズのラッセル・ウェストブルックが史上最多となる182度目のトリプルダブルを達成した。この日、敵地ステイト・ファーム・アリーナで行なわれたアトランタ・ホークス戦で40分出場し、28点、13リバウンド、21アシストを記録。第4クォーター序盤にこの日10本目のリバウンドを奪い、歴代トップに躍り出た。 オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)が181回目のトリプルダブルを達成したのは、1974年3月25日(同24日)。約47年ぶりにウェストブルックがその偉大な記録と肩を並べたのは9日(同8日)のインディアナ・ペイサーズ戦だったが、その次の試合となるホークス戦で早くも新記録を打ち立てた。トリプルダブルは5試合連続で今季36度目、ダブルダブルは33試合連続で達成している。 ウェストブルックは対ホークス戦で通算5度目のトリプルダブルとなり、これで30チーム中23チームに対して5回以上達成したことになる。20アシスト以上でのトリプルダブルは通算6度目で、こちらも史上最多だ。 ちなみにウェストブルックがキャリア初のトリプルダブルを達成したのは、オクラホマシティ・サンダーに在籍していたキャリア1年目、2009年3月3日(同2日)のダラス・マーベリックス戦。17点、10リバウンド、10アシストをマークしている。ルーキーイヤーはこの1度限りだった。 また、この試合中にウェストブルックは通算アシスト数が8000に到達した。それに伴い、リーグ史上でロバートソン、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックスほか)しか達成していない、通算2万点&8000アシストをクリアした選手となった。 なお、試合は125-124でホークスが勝利している。ホークスはトレイ・ヤングがチームハイの36点、6リバウンド、9アシスト、ジョン・コリンズが28点、8リバウンド、ボグダン・ボグダノビッチが25点を記録。一方、左太腿裏を痛めているブラッドリー・ビールが欠場したウィザーズは、八村塁が27分出場してチーム2位の20点、3リバウンド、1スティール、ロビン・ロペスが18点、イシュ・スミスが16点、ダービス・ベルターンスが15点をマークした。