ニューヨーク・ニックスは、直近11試合で9連勝を含む10勝1敗と好調だ。平均24.1得点を誇るジュリアス・ランドル、元MVPのベテラン司令塔デリック・ローズらを中心に、2012-13シーズン以来となるプレイオフ進出をほぼ手中に収めているが、シーズン終了後にポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードを獲得する可能性があるという。 リラードは2019年夏、ブレイザーズと21-22シーズンから始まる4年総額1億9600万ドル(約214億2000万円)のスーパーマックス契約を締結。仮にプレイヤーオプションを行使しなかったとしても、23-24シーズン終了までは契約下にある。 ブレイザーズ一筋9年目、今季もリーグ4位の平均28.3得点を挙げているが、4月は13試合で平均23.0得点、シュート成功率39.2%、チーム成績も6勝10敗と失速気味。『yahoo! sports』のクリス・ヘインズ記者によれば、ここまで左足首痛、肋骨痛、下腹部の張り、膝の痛みと戦いながらプレイし続けているという。 悲願のリーグ優勝を目指すなか、シーズン終了後にブレイザーズがエース放出を選択肢に入れるとなれば、ニックスがトレードに動くと、『ニューヨーク・ポスト』のマーク・バークマン記者が伝えている。 「もしブレイザーズがリラードの放出にオープンな姿勢を示した場合、ニックスは飛びつく準備ができている。ほぼ完璧なマッチだ。ニックスはドラフト1巡目指名権の宝庫で、若き有望株たちが多く、向こう4年間で総額1億7630万ドル(約193億円)というリラードの高額年俸を引き継ぐための、リーグ最高となる6000万ドル(約65億6000万円)のキャップスペースがある。また、ニックスにはリラードが固い絆を築いているカリフォルニア州オークランド出身のジョニー・ブライアントがアシスタントコーチにいる」 「あるリーグ幹部よれば、ニックスはRJ・バレット(2019年全体3位)とオビ・トッピン(2020年全体8位)をキープできるなら、ドラフト1巡目指名権を3~4つ手放すことを厭わないだろう」 このレポートに対し、リラードのチームメイトであるユスフ・ヌルキッチは自身のツイッターで、「3つか4つ? むしろ(ドラフト指名権)34個だろ」と一笑に付した。 リラードはリーグを代表するスーパースターだけに、トレード成立は容易ではないが、輝きを取り戻しつつある名門ニックスが新天地となるシナリオはどのような動きがあるのだろうか。