2020-21シーズンのNBAは、残り10試合強と佳境を迎えている。『NBA.com』のマイケル・C・ライト記者は、恒例のMVP候補ランキングを実施。デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが6週連続で1位に立った一方、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーがトップ5に急浮上した。 ヨキッチは相棒ジャマール・マレーが左膝前十字靭帯断裂の大怪我に見舞われ、失速が懸念されたが、依然として安定感抜群だ。ナゲッツは現地時間4月15日(現地14日)のマイアミ・ヒート戦以降、4戦4勝。その間、ヨキッチも4月20日(同19日)のメンフィス・グリズリーズ戦で47得点、15リバウンド、8アシストを記録するなど、平均29.5得点、12.5リバウンド、7.8アシストをマークしている。その牙城を崩すのは容易ではないだろう。 2位はフィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)のジョエル・エンビードがキープ。18試合の欠場こそマイナスポイントだが、平均30.0得点、11.1リバウンド、3.1アシストと攻守の存在感は群を抜いており、本人も「(MVP受賞について)疑う余地がない。シーズン中、ずっと支配してきたんだ」と強気な姿勢を貫いている。 3位と4位は、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボとダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチが入れ替わる結果となった。そして、5位にランクインしたのが、9位から急浮上したカリーだ。 カリーは日本時間4月22日(現地21日)のワシントン・ウィザーズ戦で18得点に終わり、30得点超えの連続記録が11試合でストップした。しかし、4月は11試合で平均38.7得点、シュート成功率52.3%、3ポイント成功率47.1%をマーク。「僕はたぶん受賞しないだろうけど、ドラマティックな展開は好きだ。準備はしている」と語っており、チーム成績次第では、さらに順位を上げてくるかもしれない。