オールスター出場6回を誇るブレイク・グリフィンは、今季シーズン途中にデトロイト・ピストンズとバイアウト(契約買い取り)で合意し、日本時間3月9日(現地8日)にブルックリン・ネッツへ加入した。3月27日(同26日)の古巣ピストンズ戦では、加入3試合目で移籍後最多の17得点(フィールドゴール5/8、3ポイント2/2、フリースロー5/6)を挙げ、復活の兆しを見せている。 8年半を過ごしたロサンゼルス・クリッパーズを離れ、2018年1月にトレードでピストンズへ移籍したグリフィン。2018-19シーズンに平均24.5得点、4シーズンぶりにオールスターへ返り咲くなど復活を遂げたが、昨季は左膝の手術を受けてわずか18試合の出場で終了。今季も平均12.3得点、シュート成功率36.5%と低迷していたなか、ピストンズとのバイアウト、そしてネッツ移籍が決まった。 ネッツは現在ケビン・デュラントが故障欠場しているとはいえ、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンを含めた強力ビッグ3を擁してリーグ上位につける。グリフィンは移籍初戦のワシントン・ウィザーズ戦で2得点、2リバウンド、続くポートランド・トレイルブレイザーズ戦で8得点、5リバウンドにとどまったが、3月27日の古巣ピストンズ戦では20分間のプレイでチームに2位の17得点を叩き出し、勝利に貢献した。 『Brooklynnets.com』のトム・ダウド記者は、試合後のグリフィンのコメントを紹介している。 「俺は試合に勝って、自分たちがやるべき仕事をすることにフォーカスしている。だから仲間たちとコートに出て、勝利できるのは嬉しい。すごくいい感じだ。あまり練習の機会はなかったから、この数試合が仲間たちと息を合わせる場になっている。自分がやるべきことをしたかったから攻撃的に行った。その結果、今夜はプレイもリズムも良かった」 第2クォーターにジョー・ハリスの3ポイントをアシストし、第4クォーターには自ら深い位置から3ポイントを沈めるなど、スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)はグリフィンのプレイメーク力を含めてゲームプランに組み込んでいる。ハーデンもグリフィンが融合したチームに手ごたえを感じているようだ。 「俺はブレイク(グリフィン)を上手く使おうとしただけさ。相手が俺にダブルチームをしてきたから、彼に打たせた。信じられない仕事をしてくれたよ。一緒にプレイする試合が増えれば増えるほど彼も、そしてチームもレベルが上がる。彼はシューターに素晴らしいパスを出していた。攻撃的になればなるほど、俺たちは強くなるだろう」 デュラント、アービング、ハーデン、グリフィンのスーパーカルテットが揃い踏みした時、ネッツは対戦相手にとって脅威の存在となるのは間違いない。