日本時間3月16日(現地15日)午前8時、ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナで八村塁が所属するワシントン・ウィザーズ(14勝23敗)とミルウォーキー・バックス(24勝14敗)が対戦する。中1日のリマッチでは、なんと言っても前回対戦で躍動した八村のプレイに注目したい。 14日(同13日)の試合は119-125で落としたウィザーズだが、八村個人は今季最高のパフォーマンスを披露した。29得点、11リバウンドはともにシーズン最多。ミドルレンジのジャンパーを軸に、3ポイントも5本中3本沈めるなどバランスのいいオフェンスを展開すれば、守備でも2年連続でシーズンMVPに輝いているヤニス・アデトクンボとのマッチアップに臆することなく対処した。ガス欠のためか試合終盤は効果的に働けず、42得点、10リバウンド、12アシストと爆発したラッセル・ウェストブルックを援護できなかったが、それまでのプレイぶりは“エース級”だった。 積極的なプレイを見せていた八村だが、その理由は本来エース役を務めるブラッドリー・ビールが欠場したことにあったようだ。八村は「今日はブラッドがいなくてチームは得点を必要としていたので、自信を持ってプレイしました。攻守両面でチームの中心になる必要があったんです」と、ひざの怪我で大事をとったスコアラーの穴を埋めることに集中していたと試合後に明かしている。 現在得点ランクでリーグトップに立つビールは、リマッチで復帰する見込み。そうなれば合計18本のシュートを放った前回ほどのシュート機会を、八村が得られない可能性は高い。それでも八村にはアグレッシブな姿勢を持ち続けて欲しいところだ。20得点以上を2試合連続でマークしたのは1年目も含め1度しかないが、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)も「5、6本のシュートだけで終わって欲しくない。12、13本と打ってほしい。今日は(ビール不在の影響で)シュートが増えたかもしれないが、それは関係ない。同じようなシュートは打つことができるし、マインドセットが重要だ。今日のようなプレイを彼には求めている」と語るなど、八村に貪欲になることを要求している。 直近9試合で8勝を挙げるバックスを打ち破るためには八村の攻守での活躍が必須となる。それだけに八村には、2枚看板のビールとウェストブルックを飲み込むような積極性を期待したい。