ファン投票が始まったオールスターの候補選手を米記者が選出

日本時間1月28日(現地27日)、NBAは1月29日(同28日)から2月17日(同18日)までNBAオールスター2021の先発選手を決めるファン投票を開始すると発表した。この発表に伴い、『NBA.com』のショーン・パウエル記者は、今季のオールスターに選ばれる可能性がある候補選手たちを東西のカンファレンスで12人ずつ選出。それぞれの選手について以下のようにコメントを添えて紹介している。(成績はすべて日本時間1月27日時点のもの)

ウェスト先発予想

■レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ) 今季成績:平均25.2得点、7.9リバウンド、7.4アシスト、3ポイント成功率41.2% 異論はないだろう。レブロンは17年目のシーズンもリーグ最高峰の選手だ。過去にはセレモニー的な扱いで歳を取ったレジェンドたちがオールスターに選ばれていたが、現時点で彼はそれに該当しない。 ■ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ) 今季成績:平均25.4得点、11.9リバウンド、9.3アシスト、1.9スティール、FG成功率56.3% 毎試合トリプルダブルが期待でき、ほとんどの対戦相手にとって問題となり続けている。ナゲッツは望外の苦戦を強いられているが、復調する時間は十分にあり、“ジョーカー”はオールスターに選ばれるだろう。 ■カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ) 今季成績:平均25.9得点、5.4リバウンド、5.7アシスト、2.0スティール、FG成功率50.5%、3ポイント成功率41.9% 素晴らしいスタートを切っただけでなく、非難する声もあったロードマネジメントは過去のものになった。もしかしたら期待外れに終わった昨季のプレイオフの結果が影響しているのかもしれない。 ■デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ) 今季成績:平均28.7得点、4.8リバウンド、7.0アシスト、3ポイント成功率37.4% 実際にそうだったかは分からないが、これまでリラードは少しばかり過小評価されてきた。彼はリスペクトを求めていたが、このリストではしっかりとそれを得ている。 ■ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス) 今季成績:平均27.3得点、9.8リバウンド、9.9アシスト、1.1スティール MVP候補として期待されたシーズンは過ごせていないが(28.4%という3ポイント成功率は問題)、依然トリプルダブルに近いアベレージを残す活躍を見せている。

ウェスト控え予想

■ポール・ジョージ(クリッパーズ) 今季成績:平均23.9得点、6.2リバウンド、5.4アシスト、1.2スティール、3ポイント成功率48.4% 昨季のバブルで高まった批判は鎮静化。プレイオフで真価が問われるが、素晴らしいスタートを切ったここまでの活躍は評価されるべきだ。 ■ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ) 今季成績:平均28.4得点、5.5リバウンド、6.0アシスト、1.3スティール、3ポイント成功率39.2% リラードやドンチッチに代わって先発するべきとの声もあるだろう。何にせよ、ほとんどプレイしなかった昨季を経て、依然カリーがカリーであることをウォリアーズは喜んでいるだろう。 ■アンソニー・デイビス(レイカーズ) 今季成績:平均21.8得点、8.9リバウンド、3.6アシスト、1.4スティール、1.9ブロック、FG成功率52.3% デイビスがセカンドチームに入る可能性があるということが、ウェストのフロントコートにおける層の厚さを象徴している。 ■ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ) 今季成績:平均23.4得点、7.9リバウンド、1.9アシスト、1.0スティール、FG成功率57.8% 出場時間の制限がなくなったことで、スターとしての道を進んでいる。同僚にブランドン・イングラムがいるが、解放された彼はオールスター候補だ。 ■ルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ) 今季成績:平均12.5得点、13.8リバウンド、1.5アシスト、2.8ブロック、FG成功率61.0% オフェンスは未だ発展途上だが、彼が得た巨額の契約は彼のポストアップ能力によるものではない。 ■ドノバン・ミッチェル(ジャズ) 今季成績:平均23.4得点、4.4リバウンド、4.9アシスト、3ポイント成功率39.5% アウトサイドシュートの自信が増したことで、順調にスターへと成長している。 ■デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ) 今季成績:平均22.9得点、3.5リバウンド、4.1アシスト、1.1スティール クリス・ポールによりプレイメイキングから解放された。しかし、ブッカーがオールスターに選出される可能性は、この中で最も低いかもしれない。 ■ほかの候補者:ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス )、ブランドン・イングラム(ペリカンズ)、CJ・マッカラム(ブレイザーズ)、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)

イースト先発予想

■ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス) 今季成績:平均27.0得点、10.5リバウンド、5.3アシスト、1.1スティール、1.1ブロック、FG成功率54.6% 昨季はチーム・ヤニスのリーダーで、対抗者はいるものの今季も間違いなくイースト最高の選手。2年連続でシーズンMVPを受賞している彼が先発することは確実だ。 ■ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ) 今季成績:平均30.4得点、7.6リバウンド、5.8アシスト、1.4ブロック、FG成功率51.8%、3ポイント成功率44.6% アキレス腱断裂を乗り越えたデュラントは、以前通りの姿を披露している。リーグ屈指のスコアラー(得点ランク2位)で、相手にダブルチームをさせている。気になるのは健康を維持できるか。そして、自身2度目のシーズンMVPを受賞できるかどうか。 ■ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers) 今季成績:平均27.7得点、11.5リバウンド、2.7アシスト、1.3スティール、1.4ブロック、FG成功率55.4%、3ポイント成功率40.5% 悔しい終幕となった昨季を経て、選手としてレベルアップして帰ってきた。エンビードを活躍させるドック・リバースHC(ヘッドコーチ)のシステムの影響もあり、シーズンMVP候補にも挙がっている。 ■ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ) 今季成績:平均34.4得点、5.4リバウンド、4.8アシスト、1.2スティール ウィザーズはイースト下位を彷徨うが、決してそれは得点ランクトップに立つビールの責任ではない。今回はウィザーズを代表するだろうが、次回選ばれる時は果たして。 ■ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス) 今季成績:平均27.3得点、5.8リバウンド、3.4アシスト、1.5スティール、FG成功率52.8%、3ポイント成功率43.8% ジェームズ・ハーデンを推す声もあるだろうが、ブラウンがシーズン通してイーストで活躍していたことは考慮されるべき。そして彼は攻守で素晴らしいシーズンを送っている。

イースト控え予想

■ジェイソン・テイタム(セルティックス) 今季成績:平均26.6得点、6.8リバウンド、3.9アシスト、3ポイント成功率44.2% デュラントの復帰によって先発メンバーから弾かれることになった。とはいえ彼はそれに値する活躍を見せており、オールスターにも選ばれるだろう。 ■ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ) 今季成績:平均20.4得点、12.4リバウンド、5.6アシスト、FG成功率53.7% 元NBA選手アルビダスの息子は頼れるポストプレイヤーで、ペイサーズのゴー・トゥ・ガイとなっている。 ■ジュリアス・ランドル(ニューヨーク・ニックス) 今季成績:平均22.5得点、11.3リバウンド、6.0アシスト ランドル以上の活躍を見せるフォワードをイーストで見つけるのは難しい。彼は低迷していたニックスを中位へ浮上させている。 ■ジェームズ・ハーデン(ネッツ) 今季成績:平均24.0得点、6.1リバウンド、10.8アシスト、1.2スティール アシストでリーグトップに立つハーデンは先発するべき、という意見に反論はしない。ロケッツでの最後はずさんだったが、ネッツで幸せを見つけられるか。 ■トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス) 今季成績:平均26.1得点、4.3リバウンド、8.5アシスト 一時シュートが不調だったが復活。エキサイティングなプレイを見せるが、驚くべきは彼のフリースローを得る技術で、1試合平均で約10本を放っている。 ■ザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ) 今季成績:平均27.0得点、5.2リバウンド、5.3アシスト、1.3スティール、FG成功率50.2%、3ポイント成功率39.7% 今季はキャリアで最も安定感のあるプレイを見せている。3ポイントとリムアタックは相手の驚異となっており、オールスターの時期には50-40-90のラインをクリアしているかもしれない。 ■バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート) 今季成績:平均20.7得点、9.0リバウンド、5.4アシスト、FG成功率60.7% 昨季のイースト王者であるチームは不調だが、アデバヨはリーグ屈指のビッグマンに成長している自身をチームのファーストオプションとして見始めたのもいい傾向だ。 ■ほかの候補者:クリス・ミドルトン(バックス)、ベン・シモンズ(76ers)、マルコム・ブログドン(ペイサーズ)、カイリー・アービング(ネッツ)、コリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ)、ゴードン・ヘイワード(シャーロット・ホーネッツ)

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