デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチは、得点、アシスト、リバウンドと何でもできる万能性を誇りリーグ高峰のセンターとして知られている。 今季は14試合で平均25.1得点、11.4リバウンド(リーグ6位)、10.0アシスト(同1位)と、いずれも自己ベストを更新中。リーグトップタイのトリプルダブル数(5回)を記録するなど、ハイパフォーマンスを披露しており、シーズンMVPの有力候補として現在その名前が挙がっている。 『AP通信』のパット・グラハム記者によれば、ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、チームを牽引するエースに対して「彼は偉大な選手。MVPのレベルでプレイしている」と称賛。また、他チームからも称賛の声が集まっているという。 日本時間1月23日(現地22日)に対戦するフェニックス・サンズのモンティ・ウィリアムズHCは「彼はユニークな選手で、弱点という弱点がない」と評価。オクラホマシティ・サンダーのマーク・ダグノートHCは、ヨキッチをアメリカンフットボールの司令塔にあたるクォーターバックと称し、「クォーターバックにはプレッシャーをかけなければいけない。自由にやらせれば痛い目を見る」とビッグマンのパスセンスを賛辞を送っている。 また15日(同14日)に対戦し、ナゲッツに敗れたゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、リーグ最高のセンターの1人であるヨキッチとのマッチアップは、新人のジェームズ・ワイズマンにとっていい勉強になったと言及。実際に対峙し、23得点、14リバウンド、10アシストを許したワイズマンは、「技が豊富で、一瞬たりとも気が抜けない」とヨキッチとの対戦を振り返った。 ナゲッツは現在7勝7敗で、ウェスタン・カンファレンス10位と開幕前の期待を下回っている。しかし、プロトコルにより10試合連続で欠場しているマイケル・ポーターJr.が復帰すれば、今後浮上することが予想される。 その上でヨキッチが現在のパフォーマンスを維持できれば、シーズンMVP受賞の可能性は十分にあるだろう。リーグから注目を浴びる25歳のプレイに、今後も期待だ。