2020-21シーズンのスケジュールが大幅に変更されることを見込んで、NBAとNBPA(NBA選手会)は10月30日(日本時間31日)までに労使協定の修正案をまとめようとしている。しかし、フリーエージェント交渉の解禁日や、来シーズンの開幕日など様々な点に関して、NBA側と選手側の考えにはまだ大きな隔たりがあるようだ。 特に、NBA側が提示した12月22日(同23日)という来シーズンの開幕日の案について、選手からは大きな反発があるという。NBPA事務局長のミシェル・ロバーツ氏が、選手たちの反応について述べた内容を『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が伝えている。 「12月22日までに来シーズンを開幕しなければ経済的に大きな打撃を受けるため、その日までに全ての問題を解決する必要があります。ですが、それは常識的に考えて難しいです。早い時期に開幕するなら、選手たちに相応の準備期間を確保しないといけません。この開幕日の案について、私がこれまでに選手から受け取った反応は、概ね否定的なものでした」 「NBPAと選手は全ての情報を精査しているので、それには時間がかかります。私たちは、関係各所にデータの提供を要請し、受け取ったデータを可能な限り迅速に分析する予定です。10月30日までに私たちの考えがまとまるかどうかは全く分かりません。私たちは、その日が最終期限だとは思っていません」 12月22日に来シーズンが開幕する場合、2019-20シーズンの再開シーズンでプレイしたチームの選手たちにとっては非常に短い休養となる。一方で、一部の選手が推している「1月18日(同19日)のマーティン・ルーサー・キング牧師記念日に開幕する」という案だと、再開シーズンに不参加だったチームの選手たちが実戦から離れる期間が長くなり過ぎるという点と、収益の損失、そしてシーズンが来年の東京オリンピックに重なる可能性があるという問題が出てくる。 NBAとNBPAの話し合いは、もう少し時間を要しそうだ。