ヒューストン・ロケッツは、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)退任で不在だった新指揮官に、ダラス・マーベリックスのスティーブン・サイラスAC(アシスタントコーチ)を招聘するという。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。 ロケッツは今プレイオフでカンファレンス準決勝敗退後、契約満了となったダントーニHCが退任。ダリル・モーリー前GM(ゼネラルマネージャー)の辞任もあり、これまで新HCが決まっていなかった。 ウォジナロウスキー記者によれば、近日中にロケッツから正式な就任発表がある見通し。そしてこの件を伝える同記者のツイッターを引用する形で、マーベリックスのマーク・キューバン・オーナーや中心選手のルカ・ドンチッチが祝福のメッセージを送っている。 かつてシャーロット・ホーネッツ、クリーブランド・キャバリアーズなどでHCを務めたポール・サイラスを父に持つ47歳のスティーブン・サイラスは、過去20年間にわたってNBAでACを務め、直近2シーズンはマーベリックスに在籍していた。親子でNBAのHCを務めるとなれば、今回のサイラス家で史上5組目となる。 また、ウォジナロウスキー記者によると、ロケッツは今回が初のHCとなるスティーブン・サイラスの補佐役として、同じく新指揮官候補に挙がっていたベテランコーチのジョン・ルーカス残留を望んでいるようだ。 これまでスティーブン・サイラスは、ルカ・ドンチッチ、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)といったトップガードたちを指導してきた。ロケッツではその経験を生かし、リーグ随一のガードコンビであるジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックの力をより引き出すことが期待される。