2016-17シーズンを最後にプレイオフから遠ざかっているアトランタ・ホークスが、今オフに大掛かりな補強に着手する可能性があるようだ。『The Ringer』のケビン・オコナー記者が伝えている。 「情報によれば、ホークスはドラフト1巡目指名権(全体6位)を売りに出しており、プレイオフに向けた強化を狙っているという。トレイ・ヤングの躍進に伴い、チームは今勝てるチームを作りたいと考えており、FA(フリーエージェント)市場でも積極的に動くことが予想される」 オコナー記者が言う通り、ホークスとしては平均29.6得点、9.3アシストを記録するなど、2年目にしてリーグ屈指のポイントガードに成長したトレイ・ヤングがいる間に戦力を整え、プレイオフ進出、そして優勝の可能性を高めたいところだろう。 また、現在ホークスには、ヤング(22歳)以外にも、ジョン・コリンズ(23歳)、ケビン・ハーター(22歳)、ディアンドレ・ハンター(22歳)、キャメロン・レディッシュ(21歳)、さらに今季途中に獲得したクリント・カペラ(26歳)と有望な人材は揃っている。それだけに、ドラフトで若手を加えるのではなく、指名権を駒に即戦力の獲得に動いても不思議ではない。 気になるのは誰がターゲットになるのか。オコナー記者は「完璧ではない」と断ったうえで、サンアントニオ・スパーズのデマー・デローザンの獲得を提案している。 「デローザンは、ヤングに次ぐボールハンドラーとして機能するかもしれない。フィット面を考えれば、完璧なトレードではないが、このような動きをアトランタは計画していると思われる」 ホークスは2008年から10年連続でプレイオフに出場するも、その間NBAファイナル出場は1度もなく、結果を出せずに2017年のオフに大掛かりな再建に着手。それ以降はチームの若返りを図り、2017-18シーズンは24勝58敗、2018-19シーズンは29勝53敗、2019-20シーズンは20勝47敗と、ここ3シーズンは勝率5割を大きく下回っている。 一部では「ヤング以外は全員トレード候補」との噂もあるようだが、目標とするプレイオフ出場に向け、ドラフト、そして移籍市場でどのような動きを見せるか注目だ。