クリーブランド・キャバリアーズのアンドレ・ドラモンドは、契約延長に関する交渉が進んでおらず、来シーズンのトレード候補になる可能性があるという。 2012年のNBA入りからデトロイト・ピストンズ一筋で過ごし、リバウンド王を4回獲得するなどフランチャイズプレイヤーとして君臨してきたドラモンドは、今年2月にトレードでキャバリアーズへ。出場した8試合で平均17.5得点、11.1リバウンド、1.8アシスト、1.5スティール、1.4ブロックを記録した。 ドラモンドは今年6月、来季年俸2875万ドル(約30億円)のプレイヤーオプションを行使することを示唆していたが、新型コロナウイルスの世界的流行による経済的な打撃もあり、キャバリアーズとの契約延長は厳しい状況のようだ。地元紙『Plain Dealer』のクリス・フェドール記者は、このようにレポートしている。 「ある時点では、契約延長にお互い関心を持っていた。しかし、下交渉はかけ離れたものだった。キャバリアーズはドラモンドの才能を認めているが、正直なところペース&スペースの時代に欠点があるとも見ている。彼らは8試合のサンプルサイズだけで、将来的な補強を制限する可能性のある不適切な契約は避けたいと考えている。一方で、ドラモンドは、多くのチームがキャップスペースを持つ2021年のFA市場を回避し、報酬を得たいと考えている。金銭面の見解に相違があることからも、契約延長はなさそうだ」 ドラモンドがプレイヤーオプションを行使した場合、シーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)で見返りなくチームを去られることは避けたいキャバリアーズはトレードを模索することが有力。フェドール記者は「トレードがあるとすれば、最高のチャンスはデッドラインにある」との関係者情報を伝えている。