2シーズン連続でプレイオフのカンファレンス準決勝を突破できなかったヒューストン・ロケッツは、これまで4年間チームを指揮したマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)、13年間チーム作りを担ってきたダリル・モーリーGM(ゼネラルマネージャー)が、それぞれプレイオフ敗退後に退任を表明した。そんな状況もあり、一部ではラッセル・ウェストブルックの移籍が囁かれるなど、ロスター刷新の可能性が指摘されている。 そんななか、チームのティルマン・ファティータ・オーナーは、ジェームズ・ハーデン、ウェストブルック、そして昨オフに契約を延長したエリック・ゴードンだけで、サラリーキャップの約9割を占めていることを前置きしたうえで、「解体する理由はない」と大きなテコ入れはせずに優勝を目指すことを宣言。『CNBC』に出演した際に語ったその内容を、『NBC Sports』のダン・フェルドマン記者が紹介している。 「今後数年は優勝のチャンスがある。ジェームズ(ハーデン)とラッセル(ウェストブルック)はまだ30代前半で、私たちはチームを解体せずに優勝を目指すつもりだ。毎年私たちはカンファレンス上位4チームの1つとなることを目指しているが、そこから優勝するためには多少の運が必要となる。勝利のためだったら何だってするよ。リーグ優勝を目指して戦うことをファンたちに約束するよ」 まだ再建はしないとオーナーが断言したロケッツだが、カンファレンス準決勝でロサンゼルス・レイカーズに1勝4敗と敗れた事実を考慮すれば、悲願の優勝を達成するために補強が必要なのは明らか。次期HCの選考を含め、フロントがオフシーズン中にどのような策を講じるかに注目したい。