ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは、シーズン終了前から盛んにトレードの噂が飛び交っている。代理人は報道を否定し、本人もウィザーズへの忠誠を誓っているが、米有名記者はゴールデンステイト・ウォリアーズとのトレード内容を予測している。 ビールはNBA8年目の今季、リーグ2位の平均30.5得点を記録して現代屈指のスコアラーとしての地位を固めた。昨年に2年7200万ドル(約76億円)の延長契約にサインしており、先日にはポッドキャスト『On the Road with Buck & Phil』で「俺は忠実で正直な人間だ。ここ(ワシントン)にいたいし、今ここにいる。俺は延長契約にサインした。それがすべてさ」と“ウィザーズ愛”を語っていた。 一方で、今年5月にブルックリン・ネッツへのトレード話が浮上し、以降もウォリアーズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズなど噂が絶えない。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者は、自身のポッドキャスト『Brian Windhorst & The Hoop Collective』で候補先の一つであるウォリアーズについて触れている。 「トレードの内容は非常にシンプルだ。アンドリュー・ウィギンズはサラリー(年俸)の観点から絡んでくる。そして、今年のドラフト全体2位指名権、ミネソタ・ティンバーウルブズから得た来年のドラフト1巡目と2巡目指名権を含める。これは非常にいい選択だと思う」 ビールの来季年俸は推定2875万ドル(約30億円)。リーグトップクラスの金額のため、来季年俸2950万ドル(約31億円)のウィギンズを軸に、今年のドラフト2位指名権などをパッケージした条件になるという。ただし、ウィンドホースト記者はウォリアーズ行きが成立するためには、ビールがウィザーズにトレードを要求する必要があるとも指摘している。 「ブラッドリー・ビールが来月、『俺はもうワシントンでプレイしたくない』と言ったら、ゴールデンステイトにとって状況は好転するだろう。彼らにはベスト級のオファーがある」 ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのトリオに、リーグ随一の得点力を誇るビールが加わるとなれば、対戦相手にとって脅威のカルテットが完成する。これまでのビールの発言からするとトレードの実現性は高くないように思われるが、今オフはビールの動向に熱視線が注がれ続けることになりそうだ。