インディアナ・ペイサーズは10月20日(日本時間21日)、新HC(ヘッドコーチ)としてトロント・ラプターズのネイト・ビョルクレンAC(アシスタントコーチ)を招聘したことを発表した。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、契約期間は複数年で合意したという。 今プレイオフ1回戦でマイアミ・ヒートに4連敗を喫し、ペイサーズはネイト・マクミランHCを8月26日(同27日)に解任。ヒューストン・ロケッツを退任したマイク・ダントーニ前HCらが後任候補に挙がっていたが、最終的にビョルクレン氏に落ち着いた。 ビョルクレン氏は2004年から指導者の道を進み、2010-11シーズンにはアイオワ・エナジーのACとしてGリーグ優勝を経験。翌年からの4シーズンは、Gリーグに所属する3チームでHCを務めた。 その後、2015年にNBAの世界に飛び込み、フェニックス・サンズの育成コーディネーター兼ACを2年間担当。2017-18シーズンにスカウトとしてラプターズ入りすると、翌18-19シーズンからACに転身してニック・ナースHCを支え、昨季はフランチャイズ史上初の優勝に貢献した。 ペイサーズのケビン・プリチャード球団代表は、公式サイトを通じて「ネイトを新HCに迎えることができて嬉しい。(選考にあたっては)幅広く、徹底的に調査した。そしてネイトが今のタイミングで我々に適したコーチだと感じて結論に至った。彼には優勝歴があり、革新的で、コミュニケーションスキルと前向きな姿勢は素晴らしい。ペイサーズを前進させるうえで、パートナーとして上手くいくと期待している」と声明を発表した。 また、ビョルクレン新HCも「光栄に思うし、ニック・ナース(ラプターズHC)にも感謝している。この素晴らしいチームと、NBAチャンピオンを目指すのを楽しみにしている」と就任の喜びを語っている。 マルコム・ブログドン、TJ・ウォーレン、マイルズ・ターナー、ビクター・オラディポら実力者が揃う陣容を、NBAの舞台で初めて指揮を執るビョルクレン新HCがどのようにコントロールするのか。新シーズンの一つの見どころになりそうだ。