ロサンゼルス・レイカーズは、マイアミ・ヒートとのNBAファイナルでシリーズ3勝1敗と優勝に王手をかけている。NBA史上最多タイとなる17回目の優勝を懸けて10月9日(日本時間10日)の第5戦に挑むが、急遽“ブラックマンバ・ジャージー”着用を決めたという。『ESPN』のオーム・ヤンミスク記者が報じている。 “ブラックマンバ・ジャージー”は、今年1月26日(同27日)にヘリコプター墜落事故で急逝した、フランチャイズのレジェンドであるコービー・ブライアントに敬意を表してデザインされたもの。レイカーズは今年のポストシーズンでこのジャージーを着用した試合は、4戦全勝を誇る。 最も印象的だったのは、デンバー・ナゲッツと対戦したカンファレンス決勝第2戦だ。アンソニー・デイビスが劇的な逆転ブザービーター3ポイントを沈めて勝利に導き、歓喜の中で「コービー!」と叫んだ。
デイビスは試合後、“ブラックマンバ・ジャージー”について、「間違いなく、僕たちは彼を代表している。特にこの彼のジャージーを着ている時は、常に試合に勝ちたいんだ。コーチは、『このジャージーは、コービーが私たちと一緒にいることを常に思い出せてくれる。このジャージーには彼の精神が入っている』と言っていた」と思いを語っていた。 レイカーズは当初、シリーズがもつれた際に行われる第7戦(10月13日開催)で“ブラックマンバ・ジャージー”を着用予定だったが、優勝の可能性がある第5戦に急遽繰り上げた形。フランチャイズの意気込みが伝わってくる決断と言っていいだろう。 コービーの妻であるバネッサ・ブライアントさんはインスラグラムのストーリーに、「マンバ&マンバチタ(事故でコービーとともに亡くなった次女ジアナの愛称)のジャージーが第5戦に向けて承認されたわ。レッツゴー、レイカーズ」とメッセージを綴っている。 コービーが亡くなったあとにジェームズとデイビスはブラックマンバのタトゥーを入れ、チームは円陣を解く時には「1、2、3、マンバ!」と掛け声をかけるなど、随所に偉大なレジェンドへの思いがにじむ。10月9日(同10日)に行われる第5戦の結果を、コービーも見守っているに違いない。