ニューヨーク・ニックスはトム・シボドー新HC(ヘッドコーチ)を迎え、チーム再建に向けて新たな一歩を踏み出した。近年は実力派ポイントガードの不在が課題の一つになっており、シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となるトロント・ラプターズのフレッド・バンブリートに好条件のオファーを出す可能性があるという。 『SKY』のイアン・ベグリー記者によれば、ラプターズは4年目の今季に平均17.6得点、6.6アシストと飛躍を遂げたバンブリートの引き留めを明言しているが、ニックスはキャップスペースが6000万ドル(約63億4000万円)に上る可能性があるため、再契約を阻むレベルのオファーを出せると見立てている。
「関係者によると、バンブリートは確かにニックスが検討しているフリーエージェントの選択肢の一つだ。関心度については不透明な部分があるが、年俸2000万ドル(約21億円)以上のオファーを準備しているという報告もある」 ニックスのポイントガードは、今季36試合に先発して平均10.0得点、7.2アシストを記録したエルフリッド・ペイトンのほか、フランク・ニリキナ、デニス・スミスJr.がいるが、グレードアップを見据えたターゲットの一人にバンブリートが挙がっているようだ。 「ドラフト外だったバンブリートは、過去4年間でニューヨークや他のフランチャイズでポイントガードを務められる力があると証明した。バンブリートがニックス唯一のターゲットだとは思わないが、フリーエージェントで獲得を検討するのは非常に理にかなっている」 ベグリー記者はこのように見解を述べる一方で、ニックスのバンブリートへのアプローチに影響を与える可能性のある2つのシナリオについても提示している。 「クリス・ポールがトレードで加入した場合、バンブリートとのサインに高額を費やすことを考えるのは難しい。2020年のNBAドラフトでトップポイントガードの1人を獲得した場合もまた、バンブリートへの投資から手を引いているかもしれない」 根強く囁かれるクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)のトレードと、11月18日(日本時間19日)に予定されているNBAドラフトでスター候補ポイントガードを獲得した場合は、バンブリートの優先順位が落ちるという。果たして、名門復活を目指すニックスは今オフにどのような動きを見せるのだろうか。