ダラス・マーベリックスのマーク・キューバン・オーナーが、元所属選手で先日ホームレス化していることが注目を集めたデロンテ・ウェストの支援を行っていたことが分かった。 2004年のNBAドラフトで1巡目24位指名を受けたウェストは、2004-05シーズンから8年にわたってNBAに在籍。ボストン・セルティックス、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)、クリーブランド・キャバリアーズを渡り歩き、マーベリックスにはNBA最後年である11-12シーズンに所属していた。キャリア通算では、432試合出場で平均9.7得点を挙げている。
NBAでも十分な実績を残し、少なくない金額を稼いだウェストだが、ずっと精神疾患を抱えていた。その結果、現役引退後は生活が荒れてしまい経済的にも困窮する。最終的には路上で人々にお金を求めるなどホームレス化している映像がSNSで拡散され、NBA関係者にも衝撃を与えていた。 エンターテイメントサイト『TMZ Sports』によると、まずキューバン・オーナーはウェストの家族と話し合いを実施。そして9月28日(日本時間29日)にテキサス州のとあるガソリンスタンドでウェストを保護し、ホテルの一室へと連れていったという。 『The Athletes』のシャムズ・シャラニア記者は、今回の件について「キューバンはウェストの母親から相談を受けていた。また、彼の支援もあって現在、ウェストはフロリダ州のリハビリ施設に入っている」と伝えている。家族からの連絡を受け、自ら会いに出向いて迅速なサポートを行うキューバン・オーナーの行動力は称賛されるべきものであり、今後ウェストがなんとか社会復帰できることを願いたい。