9月2日(日本時間3日)に行われたヒューストン・ロケッツとオクラホマシティ・サンダーによるプレイオフ1回戦第7戦で、試合中にシューズの紐を結び直していたサンダーのクリス・ポールに対して「ディレイ・オブ・ゲーム(遅延行為による罰則)」がコールされる一幕があった。この件について、ポールが試合後に不満を示したようだ。 第2Q(クォーター)残り2分29秒、ポールはドリブルで切り込んでくるジェームズ・ハーデンの前に立ちはだかってオフェンス・チャージングを狙ったが、審判はポールのブロッキング・ファウルをコールしてハーデンが2本のフリースローのチャンスを得た。シューズの紐を結び直しながらこの判定のリプレイを確認していたポールに対し、スコット・フォスター審判がサンダーにとって2度目となる「ディレイ・オブ・ゲーム」をコール。しかし、フォスター審判がこのコールをしたのは試合が止まっている間で、しかもスタッフがフロアをモップがけしている最中だったため、その妥当性には疑問の声が多かった。
この件について、ポールは試合後に以下のように語ったと、『NBC Sports』のダン・フェルドマン記者は伝えている。 「クレイジーだよ。バブル(隔離地域)の会場では壁面にリプレイが映し出されるから、その映像を確認するのは誰もがやっていることだ。そのうえで、必要であればチャレンジを要求することもできる。だから、僕はシューズの紐を結び直しながらリプレイを確認していたんだ。すると、スコット・フォスターが歩み寄ってきて『クリス、そんなことをしてはダメだ。私は、スタッフがフロアをモップがけするために時間を止めているんだ』と言ったんだ。それで、僕は『わかった。問題ないよ』と言ってシューズの紐を結び終えた。すると、ディレイ・オブ・ゲームがコールされたんだ。まったく意味が分からない。クレイジーだ」 「あの出来事が試合の結果を左右したかどうかは分からない。だが、あの状況をリーグも確認しているはずだ。彼らは僕を罰金処分にするかもしれない。彼を名指しで批判したからね」 サンダーは、ポールが取られたディレイ・オブ・ゲームで1本のフリースローをロケッツに献上し、それをジェームズ・ハーデンが決めている。この1点がどこまで影響したかは分からないが、最終的にサンダーは2点差(102対104)で試合に敗れている。