スティーブ・ナッシュがネッツ新HCに就任 司令塔アービングを“キーマン”に指名「私たちの関係が重要」

ブルックリン・ネッツは9月3日(日本時間4日)、現役時代に名ポイントガードとしてMVP受賞2回を誇り、バスケットボール殿堂入りも果たしているスティーブ・ナッシュの新HC(ヘッドコーチ)就任を発表した。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、契約期間は4年になるという。 ネッツはケニー・アトキンソンHCの下で2019-20シーズンをスタートしたが、成績不振で3月7日(同8日)に退任を発表。ジャック・ボーンAC(アシスタントコーチ)が暫定的に指揮を執ってきた。ボーンACの昇格、ロサンゼルス・クリッパーズのタロン・ルーACやサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHCの招聘が噂されるなかで、ナッシュに白羽の矢が立った。

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『ESPN』のマーク・J・スピアーズ記者とのインタビューで、「私はチームを作り、競い合うのが好きだ。すごくワクワクしている」と語ったナッシュ。引退後はゴールデンステイト・ウォリアーズの選手育成部門コンサルタントを務めたことはあったが、指導者の道を避けてきた理由について明かしている。 「コーチ就任への欲求はあった。だけど、自由でありたいという思いを貫いてきた。子供たちとの時間を大切にしたかったし、彼らの人生に影響を与えられる存在でありたかったんだ」 今季イースタン・カンファレンス7位(35勝37敗)でプレイオフに進出したネッツは、2020-21シーズンにはケビン・デュラントが右足アキレス腱断裂、司令塔カイリー・アービングも右肩の故障から復活する予定で、2人をいかに使いこなすかがポイントになる。ナッシュもリーグを代表するスーパースターたちに信頼を寄せる。 「KDのプレイが好きだ。彼は今まで見た選手の中でベストプレイヤーの1人。そして、私とカイ(アービング)はともにPGであるだけでなく、私のお気に入りのプレイヤーの1人なんだ。カイとの関係は重要だ。彼をサポートできることにワクワクしている」 自らを「新人コーチ」と称したナッシュが、ネッツ、そしてNBAにどのような新たな風をもたらすのか、興味深い。

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