グラント・ヒルがロケッツの勝ち上がりを予想「どのチームも対戦したくない危険な存在」

NBAは7月30日(日本時間31日)からフロリダ州オーランドで中断していたシーズンを再開予定。現地入り最終グループの一つであるヒューストン・ロケッツは7月9日(同10日)に移動し、ダラス・マーベリックスとの再開初戦に向けて調整を続ける。 現役時代に“マイケル・ジョーダンの後継者”とも言われたスーパースターで、バスケットボール殿堂入りも果たしているグラント・ヒルは、『NBA TV』のリポーターを務めるジャレッド・グリーンバーグ氏とのインタビューでロケッツを要警戒チームに挙げた。

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「投稿されている写真や動画を見る限り、ジェームズ・ハーデンはアリゾナ州立大の1年次のように調子がいい。ラッセル・ウェストブルックは自分の役割を見つけているし、シーズンの半分を欠場したエリック・ゴードンも今は回復した。ベン・マクレモアも3ポイント成功数(154本)でキャリアハイ、40%近い成功率も残している。ロケッツは第6シードだとしても、上まで勝ち上がれる。どのチームも対戦したくない危険な存在。最も重要なのはジェームズ・ハーデンが状態のいい今、最も怖いチームだ」 現役屈指のポイントガードであるラッセル・ウェストブルックが加入した今季、ロケッツはリーグ2位の平均118.1得点をマーク。3年連続得点王を目指す大黒柱のジェームズ・ハーデンを中心に、強豪ひしめくウェスタン・カンファレンスで存在感を示してきた。 ハーデンは一時平均40得点に迫る勢いだったが、相手のマークが一層厳しくなったこともあり、2020年に入って失速。1月と3月は平均20点台、シュート成功率30%台に落ち込み、チームもレイカーズとクリッパーズのロサンゼルス勢から離される格好となった。 しかし、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断された間にハーデンは減量に成功。ロケッツはシーズン途中にセンターのクリント・カペラをトレードに出し、“スモールボール”路線に舵を切っており、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)も、「ジェームズは準備ができている。信じられないくらい燃えている」とエースの爆発に期待を寄せている。 ハーデンとウェストブルックの強力デュオを軸に、ロケッツは1994-95シーズン以来となる天下取りを果たせるのか。シーズン再開後の注目ポイントの一つになるだろう。

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