レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が、2003年のドラフトで指名を受けてNBA入りしてから17年が経過した。史上初となる通算得点とアシストで歴代10位以内入り(3万4087得点:3位、9298アシスト:8位)をはじめ、歴代4位タイのMVP受賞4回、歴代5位のトリプルダブル94回、優勝3回(2012~13、16年)、数々の最年少記録を打ち立てるなど、その偉業は快挙にいとまがない。 それでも、優勝6回のマイケル・ジョーダン、同5回のコービー・ブライアントら近代NBAのレジェンドには敵わないと見る向きも少なくない。だが、2006年にヒートでNBA王者に輝いたアントワン・ウォーカーは、今年の結果次第でジェームズが彼らと肩を並べられる可能性があると主張している。 現役時代にマッチアップ経験もあるウォーカーは『Fox Sports 1』の番組『First Things First』に出演した際、ジェームズのベストゲームとして2018年のNBAファイナル第1戦を挙げ、その凄さを解説した。
「3ポイントシュート、ドライブ、バスケットカウント、どうやって得点するのかにフォーカスされた(ジェームズの)ベストゲームだったと思う。レブロンはケビン・デュラントのほかに、3人のオールスター(ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン)がいるゴールデンステイト(ウォリアーズ)を相手にしていたことを忘れちゃいけない。たった一人で信じられないような戦いを見せたんだ」 その試合でジェームズ率いるクリーブランド・キャバリアーズはオーバータイムの末に114-124でウォリアーズに敗れたが、ジェームズは両軍最多の51得点、8リバウンド、8アシストを記録した。 そして、「今年タイトルを獲得したら、レブロン・ジェームズのレガシーにどんな影響をもたらすか?」と問われたウォーカーは、以下のように自身の見解を述べている。 「(ジェームズが今季)レイカーズで優勝したら、異なる3つのチームでチャンピオンになる。マイケル・ジョーダンと同じ“G.O.A.T.”(史上最高)のカテゴリーに括られることになる。ウェスタン・カンファレンスは群雄割拠だから、今年は勝ち抜くのが簡単ではないだろう。ファイナルに辿り着くには(ロサンゼルス)クリッパーズが待ち受けている。彼らを倒すのは難しいミッションだと思う。NBAファイナルはおそらくミルウォーキー(バックス)と激突する。今季素晴らしい戦いを見せてきた相手だけに、タフなシリーズになるのは間違いない。そのなかで優勝したら、マイケル・ジョーダンと比較する“G.O.A.T.”の議論が再び始まるだろうね」 18歳でNBA入りしたジェームズも今年12月で36歳になる。7月末に再開するシーズンを制し、史上最高の称号を得ることになるだろうか。