デンバー・ナゲッツは今季、レイカーズとクリッパーズのロサンゼルス勢に次ぐカンファレンス3位(43勝22敗)につけている。万能センターのニコラ・ヨキッチ、攻撃的ガードのジャマール・マレーのコンビは結成4年目を迎えたが、マレーは「タイトルを勝ち獲れると分かっている」と難敵揃いのウェストを勝ち抜く自信を覗かせた。 優勝候補にはリーグ最高勝率のミルウォーキー・バックス、レイカーズやクリッパーズの名前が挙げられてきたのに対し、ナゲッツが触れられることは少ない。それでもヨキッチ(平均20.2得点)とマレー(18.8得点)を中心に、ウィル・バートン(15.1得点)、ポール・ミルサップ(12.0得点)、ジェレミー・グラント(11.6得点)、ゲイリー・ハリス(10.4得点)とバランスの取れた顔ぶれが揃い、平均失点でもリーグ5位タイ。今季バックスには2戦2勝、クリッパーズには1勝1敗と互角以上の戦いを見せている。 それだけに、二枚看板の一角を担うマレーは『ESPN』で“低評価”にプライドを滲ませた。 「僕らはタイトルを勝ち獲れると分かってる。僕とジョーカー(ヨキッチ)はずっとデンバーにいて、ワークアウトを続けていたんだ。なぜ僕らが優勝できないと思うんだい? チームの基盤を構築して以降、毎年のようにリーグの中でもベストなチームのひとつだと証明してきた。強豪相手にも勝利してきたんだ」 悔やまれるのは、昨季のプレイオフ・カンファレンス準決勝だ。ポートランド・トレイルブレイザーズ相手に先に王手をかけたが、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムの爆発に屈し、シリーズをひっくり返されて3勝4敗で敗退となった。 「僕らは(昨年カンファレンス準決勝で)ポートランドに負けるべきじゃなかった。自分たちが経験不足で、相手が良いチームだった。でも、ベストのプレイをすれば、7ゲームシリーズ(4戦先勝)で僕らを倒せるチームがあるとは思わない」 マレーは自粛期間で減量に成功したヨキッチとのコンビに自信を見せる。 「ジョーカーは4つに割れた腹筋を手に入れた。おそらく2年目(2017-18シーズン)だったかな。彼がどれだけスリムだったかを思い出したよ。不思議な感じだ。どこにそんなアスレティック能力があったのか、もっと速く動けるのかと思ってしまうよ。僕とジョーカーがコートにいれば、誰も止められないと思う。もし止められたとして、そこでようやくいいゲームになるさ」 22チームによるシーズン再開が決まったNBA。ナゲッツ悲願の初タイトルの行方にも注目が集まる。