現代のNBAにフィットしたであろう過去の名シューターたち 海外メディアが5人をピックアップ

NBAは時代とともにルールやプレイスタイルが変わっていく。だからこそ過去の名選手たちが、現代のNBAで同じようようなパフォーマンスを披露できるとは限らない。その一方で、現代のリーグであれば実際にプレイした時代よりもっと評価されたであろう選手たちもいるはずだ。 『CBS Sports』は6月4日(日本時間5日)、3ポイントシュートが重要な戦略のひとつとなった現代のリーグであれば、現役時代以上に活躍したであろう過去のシューターたちを選出。時代は様々に、同メディアはピート・マラビッチ、マーク・プライス、ラシャード・ルイス、デイナ・バロス、グレン・ライスという5人の選手をピックアップした。 1.ピート・マラビッチ(元アトランタ・ホークスほか) キャリア通算成績:24.2得点、5.4アシスト、フィールドゴール成功率44.1% “ピストル・ピート”の愛称で知られるマラビッチは、1970〜80年までNBAでプレイした殿堂入り選手だ。3ポイントラインが存在しない時代にルイジアナ州大で平均44.2得点を挙げ、大学リーグの最多得点記録を塗り替えた。マラビッチがプレイした時代に3ポイントシュートが存在していたら、その得点数は57得点に及んだとも言われている。キャリア最後のシーズンとなった1979-80シーズンに3ポイントラインが実際に導入されたが、そこでマラビッチは15本中10本の3ポイントシュートを成功させている。 2.マーク・プライス(元クリーブランド・キャバリアーズほか) キャリア通算成績:平均15.2得点、6.7アシスト、フィールドゴール成功率47.2%、3ポイントシュート成功率40.2% プライスは1980年台後半から活躍した3ポイントシューター。シュートスタイル、ボールハンドリングのスキル、得点力は、どれをとっても現代のプレースタイルに上手くフィットしていると言える。キャリアで3ポイントシュートを平均3.4本試投し、40.2%という高確率で決めていたプライスが、長距離砲が重要視される現代のリーグでプレイした場合、試投数は平均7〜8本に増加することが予想され、相手チームの脅威となっていただろう。 3.ラシャード・ルイス(元シアトル・スーパーソニックスほか) キャリア通算成績:14.9得点、フィールドゴール成功率45.2%、3ポイントシュート成功率38.6% 208cmという長身にも関わらず俊敏な動きをするルイスは、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)とオーランド・マジックに所属していた2004年から2009年にかけて、平均19.6得点をマーク。3ポイントシュートにおいては平均試投数6.2本で、成功率40%というスタッツを残している。特にコーナーからのシュートに長けており、マジックがイーストを制した2009-10シーズンにはコーナーの3ポイントシュート成功率46.6%という驚異的な数字を叩き出している。自慢のシュートに加え、身体能力やポストアップのスキルを兼ね備えたルイスは、現代のNBAでも優秀なスコアラーとして活躍すると予想される。 4.デイナ・バロス(元シアトル・スーパーソニックスほか) キャリア通算成績:平均10.5得点、3.3アシスト、フィールドゴール成功率46.0%、3ポイントシュート成功率41.1% 1989年にNBA入りし、身長180センチと小柄ながら1994-95シーズンには平均20.6得点を記録したバロス。全盛期のアイザイア・トーマス(元デトロイト・ピストンズ)やケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)のようなテクニックに加え、3ポイントシュートは2人を遥かに上回る正確性を誇る。ドリブルからの3ポイントシュートも上手く、現代のリーグでも十分に活躍できたはずだ。 5.グレン・ライス(元マイアミ・ヒートほか) キャリア通算成績:18.3得点、フィールドゴール成功率45.6%、3ポイントシュート成功率40.0% 1989年から15シーズンプレイしたライスは、通算3ポイント成功率40.0%を記録し、平均20得点をキャリアで計6度達成している。3ポイントの平均試投数はわずか3.9本だったが、現代であればそれは9〜10本まで跳ね上がっていただろう。スクリーンの使い方が上手く、自らもプレイメイクできることから、試合のペースが速くなった現代のスタイルにも上手くフィットするはず。現代のNBAでプレイできていたら、バスケットボール殿堂入りを果たしていた可能性もあっただろう。

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