NBAは今年4月、大学進学を希望しないエリート選手がGリーグでプレイしながらドラフトを目指せる育成プログラム「プロフェッショナル・パスウェイ・プログラム」を制定。「セレクトチーム」を任意の都市に新設し、有能な高卒選手2~3名が年俸50万ドル(約5400万円)で1年間のプログラムを受ける予定となっている。その“エリートプロ・チーム”の新ヘッドコーチ(HC)に、昨季までロサンゼルス・レイカーズでアシスタントコーチ(AC)を務めたブライアン・ショーが内定したという。 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は6月1日(日本時間2日)、ブライアン・ショーがGリーグに新設されるセレクトチームのHC就任で合意したと報じた。セレクトチームはすでに、全米の高校バスケ界でNo.1プレイヤーと称されるジェイレン・グリーン、ミシガン大進学を発表していた大型フォワードのアイザイア・トッド、UCLA行きの予定だった世代トップPGのデイシェン・ニックスら逸材が契約を結んでいる。 ボストン・セルティックスでNBAキャリアをスタートさせたショーは、マイアミ・ヒート、オーランド・マジック、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、フィラデルフィア・76ers、ポートランド・トレイルブレイザーズを渡り歩き、1999年にレイカーズに加入。コービー・ブライアントとシャキール・オニールの強力デュオとともに、リーグ3連覇を経験した。 NBAキャリア14年で通算943試合出場で平均6.9得点、3.4リバウンド、4.2アシストを記録して2003年に現役引退。レイカーズのスカウトを経て、2005年から名将フィル・ジャクソンの下で指導者の道を歩み始めた。 インディアナ・ペイサーズでのAC歴任を挟み、2013-14シーズンから2年間はデンバー・ナゲッツでHCを務め、通算成績は56勝85敗(勝率39.7%)だった。将来有望な若手をどのように起用して育てるのか、その手腕に注目が集まる。