5月22日(日本時間23日)、ヘッドコーチ(HC)として1997年と1998年にユタ・ジャズをNBAファイナルに導き、2009年にバスケットボールの殿堂入りも果たしたジェリー・スローン氏が亡くなったと、ジャズの公式サイトや『NBA.com』が相次いで報じた。78歳だった。 ジャズの公式サイトによると、スローン氏は長年にわたって闘病を続けていたパーキンソン病と認知症の合併症により亡くなったそうだ。 ジャズで23シーズンもの間ヘッドコーチを務めたスローン氏は、ジョン・ストックトンとカール・マローンを中心としたチームで球団の黄金期を築き、NBAのコーチとしては歴代4位にあたる1221勝を記録。スローン氏が指揮を執った23シーズンで、ジャズが勝率5割を下回ったのは1シーズンしかない。 スローン氏の功績について、ジャズのクイン・スナイダーHCは以下のような声明文を発表している。 「ユタに来る前から、私はコーチ・スローンのことをもちろん知っていたし、NBAとコーチの世界における彼の功績も知っていた。だが、実際にユタに来て、この州にとって彼がどれだけ重要な存在であるかが理解できた。彼がジャズで築き上げた『アンセルフィッシュ、タフネス、チームの重要性』というチームのアイデンティティは、前に進むために努力を続けるという明白なる責任感を意味している。ジャズとNBAをはじめとする多くの人々が、彼の死を悲しんでいるはずだ」 スローン氏は、選手時代にシカゴ・ブルズのエースとして活躍し、オールスターにも2度選出。1978年、スローン氏の背番号4番が同球団史上初の永久欠番になっている。