クリス・ポールがカリー&トンプソンとのトレード成立寸前の過去を告白「本当の話」

オクラホマシティ・サンダーのクリス・ポールは、2011年にロサンゼルス・レイカーズへのトレードが合意に達するも破談となった過去がある。一方で、“スプラッシュ・ブラザーズ”の異名を取るステフィン・カリーとクレイ・トンプソンとの交換で、ゴールデンステイト・ウォリアーズに加入する可能性があったことも、このほど本人が認めたのだ。 2005年のドラフト1巡目4位でニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)に指名されたポールは、計15シーズンで歴代7位の通算9,607アシストを記録し、リーグ史に残る司令塔として君臨している。 稀代のプレイメーカーは2011年、ホーネッツ、ロケッツ、レイカーズの三角トレードでコービー・ブライアントのいたレイカーズ行きが内定していた。ただ、当時ホーネッツはリーグが所有していたため、リーグの戦力バランスにもたらす影響も考慮してトレード成立に必要なデイビッド・スターン・コミッショナー(当時)の承認が得られず破談。最終的に、同じロサンゼルスに拠点を置くクリッパーズにトレードで加入する運びとなった。 しかし、『The Athletic』のイーサン・シュトラウス記者が4月に発売した自身の著書で「交渉は成立寸前だった。(ボブ)マイヤーズ(GM)がオファーし、ホーネッツのGMだったデル・デンプスは受け入れた。ターゲットはクリス・ポール。彼はニューオーリンズを出たがっていたが、ウォリアーズでプレイするつもりはなかった」と綴り、ポールがカリー&トンプソンとの交換でウォリアーズに行く可能性もあったことが明らかとなったのだ。 ウォリアーズのラリー・ライリーGMは4月17日(日本時間18日)、『95.7 The Game』で「それは事実じゃない。トレードが行われることはなかった。テレビで見たり、新聞で記事を読んでも、必ずしもそれが正しいわけじゃない」と否定したが、ポール自身が『Uninterrupted』でのインタビューで「よく覚えてる。本当の話さ」と語り事実だと認めた。 「西海岸に行きたいと思ったことはなかった。東海岸で生まれ育ったから、ロサンゼルスが大好きになったことはなかったよ。当時、ベイエリアのことは知っていたさ。試合で行ったことがあったし、丘陵地帯が続いているからね」 もしポールが当時低迷していたウォリアーズへのトレードを受け入れ、代わりに“スプラッシュ・ブラザーズ”がホーネッツに移籍していたら、2014-15シーズンから5年連続でファイナルに進出し、3度の優勝を果たす“ウォリアーズ王朝”が誕生することもきっとなかっただろう。

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