ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、35歳となった今シーズンもリーグトップの平均10.6アシストを記録するなど、進化を続けている。衰えを感じさせない“キング”の凄みについて、間近で戦ってきたチーム関係者がエピソードを明かした。 2003年のドラフト1巡目1位指名でNBA入りしたレブロンは、1年目からクリーブランド・キャバリアーズのエースとして活躍。2010年に移籍したマイアミ・ヒートではドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュと“スリーキングス”を形成して2度の優勝を経験し、2014年に復帰したキャバリアーズでも地元に悲願のチャンピオンシップをもたらしている。 昨シーズンから名門レイカーズに加わり、今年1月25日(日本時間26日)のフィラデルフィア・76ers戦では通算得点で名手コービー・ブライアントを抜いて歴代3位に浮上(3万4,087得点)。アシストも同8位の9,298本、リバウンドも同55位の9,353本を記録し、今季はポイントガードとして自身初のアシスト王を狙える位置につけている。 キャバリアーズで優勝をともにし、昨季はフランチャイズ史上初の優勝を飾ったトロント・ラプターズのアシスタントコーチ(AC)を務めたレイカーズのフィル・ハンディACは、デレック・ラッカー・パフォーマンスコーチとのインスタライブでレブロンについて語った。 「彼は17年目だ。いまだに猛威を振っている。いかに体のケアをしているかの賜物だろう。人々は彼のことを(本当の意味で)理解していないんだ。彼は毎年、50万ドル(約5,400万円)…100万ドル(約1億800万円)…、いや150万ドル(1億6,000万円)を自分の体に費やしている。信じられない存在がそこにいる。彼はいまだに進化しているように見えるだろう? バスケットボールのゲームは変化し続け、選手たちも急速に変化している。みんな速く、大きく、技術がある。今はもうほとんどポジションレスだ。そのなかにいれるというのは面白いよ」 “CHOSEN ONE(選ばれし者)”の異名を取るレブロンが35歳にしてなお進化を続けられるのは、絶え間ない努力と、投資も惜しまない念入りなボディメンテナンスによるものだとハンディACは証言していた。