ミネソタ・ティンバーウルブズに所属するカール・アンソニー・タウンズの母親であるジャクリーン・クルズ・タウンズさんが4月13日(日本時間14日)、新型コロナウイルスによる合併症で亡くなったことが判明。球団が声明を発表し、NBAの他チームも哀悼の意を示している。 中国・武漢を発生源とする新型コロナウイルスが各地で猛威を振るい、アメリカでは世界最多となる50万人超の感染者が出るなど深刻な事態になっている。NBAのシーズンは中断となってチーム活動も停止、選手たちは自宅での待機・調整を余儀なくされている状態だ。 タウンズは3月24日(同25日)、自身のインスタグラムで母親のジャクリーン・クルズさんが新型コロナウイルスに感染し、昏睡状態にあることを公表。人々が自宅待機を継続してくれることを望むとともに、治療に尽力している医療スタッフへの感謝を綴っていた。 約3週間が経過した4月13日、ラトガース大の医療部門に20年以上勤務したというジャクリーン・クルズさんが新型コロナウイルスによる合併症で、亡くなったことをタウンズの家族が明かした。『ESPN』によれば、タウンズ一家は「ジャッキーは妻であり、母、娘、祖母、妹、叔母、友人…多くの人々にとって意味のある存在だった。タウンズ一家の長である彼女は、信じられないほどの強さ、情熱、思いやり、愛情の源だった。彼女のパワーは何物にも代えがたい」と声明を出したという。 タウンズの母校であるケンタッキー大のジョン・カリパリHC(ヘッドコーチ)は、ツイッターで「ショックに打ちのめされている。カールと彼の父からは早くに電話があり、何が起こったか分かった。私が今まで受けなければならなかったなかで最も難しい電話の一つだ。彼女が良くなっているという情報を聞いていたのに、こんなことになるなんて」とショックを隠せずにいる。 また、ティンバーウルブズが追悼の声明を発表すると、球団の公式ツイッターには八村塁が所属するワシントン・ウィザーズが「私たちの気持ちはカール・アンソニー・タウンズと彼の家族と共にあります」とコメント。フィラデルフィア・76ers、ポートランド・トレイルブレイザーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズなど多くのチームが哀悼の意を示しており、NBA界に悲しみが広がっている。