リーグ戦が中断している影響で、オフシーズンの一大イベントであるドラフトについても日程に変更が加えられる見込みだ。先日、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、同局のニュース番組で例年6月下旬に実施されているドラフトが8月か9月に行われるかもしれないと語った。 同氏は「ドラフトが行われる場合、いかなるシナリオにおいてもプレイオフの後になる公算が高い。もし、シーズンが再開し、6月から8月、もしくは9月にかけて実施されたら、FA市場の解禁もファイナル終了後となる可能性はある」 現在、新型コロナウイルスの拡大防止策として、アメリカ各地で自宅待機の要請が出されている。そのため、ドラフト候補生が一同に介して身体測定、運動能力テストを行うコンバイン、各チームが個別に気になる選手たちを招くワークアウトを5月、6月に行うことは非現実的だ。 3月中旬の時点で、ドラフトの延期について報じていた経済メディア『フォーブス』のアダム・ザドリア記者は、毎年のようにドラフト1巡選手を排出しているケンタッキー大のジョン・カリパリHC(ヘッドコーチ)のドラフトに関する考えを次のように紹介している。 「ドラフトにエントリーするのか、大学に残るのか決断をしないといけない選手たちに対し、NBAは『ドラフトの日程はこれまでと同じです』と言っている。その場合、コンバインはどうするんだい?私たちは、日程が移動すると信じている。ドラフトについても同じで、延期となるだろうね」 ちなみに現在のスケジュールでは。ドラフトのアーリーエントリー締め切りは4月26日(日本時間27日)で、ドラフトコンバインは5月14日から19日となっている。そしてアーリーエントリー撤回の期限は6月15日(同16日)、ドラフト本番は6月25日(同26日)だ。