ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、35歳となった今も衰えを感じさせず、“キング”の異名に恥じないプレイを披露している。同じスモールフォワードを主戦場とする2歳年下のルディ・ゲイ(サンアントニオ・スパーズ)は、レブロンの異次元ぶりに舌を巻いている。 ユタ・ジャズのルディ・ゴベアが3月11日(日本時間12日)に新型コロナウイルスの陽性と診断され、NBAは即座にシーズンの中断を決定。アダム・シルバー・コミッショナーは「中断は最低でも30日間」とし、早くて6月中旬~下旬の再開が見込まれている。 各チームの練習施設が閉鎖されて選手たちは自主(自宅)隔離を余儀なくされるなか、『The Athletic』のウォズニー・ランブル記者はプロ14年目を迎えた33歳のゲイに電話取材を敢行。「17年目のレブロンがやっているのを見るのはどんな気分? 希望を与えてくれる?」という質問に、通算939試合出場を誇るベテランはこのように答えている。 「俺はこの14年間、怪我もしたし、様々なことを経験してきた。レブロンを見てみると、現時点でまだ健康で、今のところ驚異的なペースでこのままプレイができそうだ。彼はDecepticons(ディセプティコン/映画『トランスフォーマー』の悪の組織)か何かのような男だ」 レブロンは昨季こそ鼠径部の負傷でキャリア最少の出場55試合にとどまったが、これまで大怪我をすることなく、歴代33位の通算1258試合でコートに立ってきた。35歳となった今季も平均25.7得点、7.9リバウンド、10.6アシストと衰えを感じさせないプレイを見せており、ゲイはSF映画の登場人物を引き合いに出してその偉大さを称えた。 「正直、どうなっているのか分からないよ。信じがたいけど、彼は18~19歳でNBAにやってきて17年目、34~35歳だろ? クレイジーだよ。レブロンは体をケアし続けて革命を起こした。それまでの選手たちはコートに立って、バスケットボールをするだけだった。でも、彼は選手としての息が長く、本人も最初からそれを理解していた。コートに立ち続けるために必要なことはすべてやっているんだ。ファイナルでも、オリンピックでもプレイしていて、ありとあらゆることをやっている。だから彼に敬意を表さないといけない」 新型コロナウイルスの影響でシーズン再開は不透明だが、今季自身4回目のチャンピオンシップを獲得するとなれば、その存在はさらに神格化されそうだ。