76ersのジョエル・エンビード、ドラフト時の意中のチームはレイカーズだったと明かされる

現在ではリーグを代表するスタービッグマンとしてフィラデルフィア・76ersを牽引するジョエル・エンビードだが、プロ入り前はロサンゼルス・レイカーズでプレイすることを希望していたことが分かった。 2014年ドラフト1巡目3位でシクサーズに指名されて以降、自らを「プロセス」と題し、当時ドアマットチームだった76ersを優勝候補にまで押し上げる活躍を披露しているエンビード。しかしドラフト前はシクサーズではなく、レイカーズがエンビード本人の意中のチームであったことを『Bleacher Report』のヤーロン・ワイツマン記者が明らかにしている。 当時のドラフトのトッププロスペクトとして知られていたエンビードは、ドラフト前に1位指名権を持っていたクリーブランド・キャバリアーズに指名されることが濃厚と言われていた。 ドラフト前のワークアウトでエンビードの能力を確かめたキャバリアーズも「アキーム・オラジュワンの再来」と高く評価していたが、その直後にエンビードは足を骨折。もともと怪我に対する不安があったため、キャバリアーズはエンビードから手を引き、全体1位でアンドリュー・ウィギンズ(現ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を指名した。 その次の2位指名権を持っていたミルウォーキー・バックスは、もともと狙っていたジャバリ・パーカー(現サクラメント・キングス)を指名。そんな状況のなかエンビードがエージェントのアーン・テレムに希望したのはロサンゼルスに行くことだったと、ワイツマン記者は自身の記事にて伝えている。 「彼が求めていたのは7位指名権を持っていたレイカーズ。住みやすいロサンゼルスで生活をしたいと気持ちがあった。彼はテレムに『あなたの魔法を見せてくれ』と伝えたが、テレムはエンビードがその順位まで残る可能性がないことを分かっていたため、もうひとりのエージェントであるフランソワ・ニャムと共に、自身が育ったフィラデルフィアをエンビードに提案した。時間はかかったが、エンビードはその案を了承した」 結果的にエンビードはシクサーズに入団し、レイカーズは全体7位でジュリアス・ランドル(現ニューヨーク・ニックス)を指名。エンビードはその直後の2シーズンこそ怪我で全休したが、復活後は期待通りリーグ屈指のビッグマンへとして活躍を続けている。 中断中の今レギュラーシーズンにおいてウェスタン・カンファレンス首位を走るレイカーズだが、もしエンビードが当時入団していたら、はたしてどのようなチームが出来上がっていたのだろうか。想像するだけでも非常に興味深い。

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