TNTの『Inside The NBA』に出演したNBAのアダム・シルバー・コミッショナーが、新型コロナウイルスの感染拡大を避けるために中断となったリーグの再開時期や、今後の見通しについて語った。 シルバー・コミッショナーは「リーグの中断期間は少なくとも30日間になる」という見解を示したうえで、レギュラーシーズンが再開する可能性や、リーグ再開後すぐにプレイオフを開始する可能性については明言を避けた。また、数チームのオーナーは無観客試合に反対していたが、3月11日(日本時間12日)にユタ・ジャズのルディ・ゴベアが新型コロナウイルスの陽性と診断されたことで、たとえリーグが再開されたとしても、観客を入れて試合を行う可能性は不透明になったと語った。 シルバー・コミッショナーは、リーグと選手協会は今後も話し合いを継続し、誰もが納得できるような”安全”に関する判断基準を見い出す必要があるため、リーグの再開時期を現時点で明言するのは時期尚早だと強調している。 もしNBAが最短の30日間だけ中断したとすると、再開は4月11日(同12日)以降になる。今シーズンの元々のスケジュールでは、レギュラーシーズンが4月15日(同16日)に終了し、4月18日(同19日)からプレイオフが始まり、6月4日(同5日)からNBAファイナルが始まる予定になっている。 NBAが最低30日間の中断を発表したのと同じ日に、アメリカではメジャーリーグ・サッカーが30日間の中断、MLBが開幕の2週間延期、NHLがシーズンの一時中断を相次いで発表した。 シルバー・コミッショナーは「新たな情報が入る度に状況が変わるので、文字通り1時間おきにプランが変わっているといっても過言ではない」と語っており、このままシーズンが終了する可能性についても「もちろん、その可能性もある。だが、現時点では何とも言えない」とだけコメントした。 今のところ、NBA選手は3月16日(同17日)までチームがある都市から出られないほか、チームの医師やトレーナーと毎日必ず話をすることも指示されている。また、トロント・ラプターズをはじめとする幾つかのチームでは自主的な隔離も指示されている。 NBA選手が複数人で集まってワークアウトすることや練習することは、今のところ許可されていない。