『Yahoo! Sports』のサム・クーパー記者によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、NCAAが3月に行なわれるNCAAバスケットボール・トーナメントの中止を発表したそうだ。 アメリカの大学バスケットボールの男子のトーナメントが始まったのが1939年で、女子のトーナメントが始まったのが1982年だが、トーナメントが中止になるのは今回が初めてのこと。 NCAAバスケットボール・トーナメントは『マーチ・マッドネス(3月の狂乱)』と呼ばれ、NBA以上の盛り上がりを見せる全米の一大イベントだ。それだけに、今回の中止が財政面でNCAAに及ぼす影響も大きい。クーパー記者によると、NCAAは2018-19シーズンに放映権とライセンスで8億2,700万ドル(約830億円)を得ていたという。 NCAAのマーク・エマート会長は3月11日(日本時間12日)の会見で、NCAAトーナメントの決勝を無観客試合で行なうと発表していた。しかし、全米各地で地区トーナメントの中止が決定したため、12日(同13日)に、決勝を含むすべてのNCAAトーナメントを中止することが急きょ発表された。 名門デューク大学は、あらゆるスポーツ競技の無期限停止を発表している。 アメリカではNBAに続いてGリーグもシーズンが中断され、ヨーロッパのリーグでもシーズンを中断もしくは延期する措置がとられている。