リッキー・ルビオは「サンズで最も重要な選手」 番記者が太鼓判を押す“神童効果”

フェニックス・サンズはエースのデビン・ブッカーを筆頭に、ケリー・ウーブレJr.、ディアンドレ・エイトンら若いタレントが揃うが、それを操るのがリッキー・ルビオだ。今季から加入したスペイン産の司令塔は、今やチームに不可欠な存在となっている。 スペインの神童と呼ばれ、史上最年少の14歳でプロデビューを飾ったルビオは、名門FCバルセロナを経て、21歳となった2011年にNBA挑戦を決断。ミネソタ・ティンバーウルブズで先発ポイントガード(PG)を任されたが、2012年に左膝前十字靭帯を断裂するなど怪我に泣かされ、期待されたほどの活躍を見せられずにいた。 2017年夏にドラフト1巡目指名権との交換でユタ・ジャズへ移籍。しかし、初年度に77試合、所属2年目に68試合と大きな故障なくシーズンを過ごした一方で、得点源のドノバン・ミッチェルにボールを持ちたがる傾向があり、2年間で平均5.7アシストと本来のゲームメーカーぶりが影を潜めていた。 勝負のNBA9年目となった今季、開幕前に3年総額5100万ドル(約53億5000万円)でサンズと契約。ブッカーら有能なスコアラーが揃う陣容とマッチし、すでに前年から7勝を上積みした26勝を挙げて、まだプレイオフ最終枠の8位にわずかに望みをつないでいる。 ルビオはリーグ3位の平均8.9アシストを記録しているが、チームスタッツを見ても“ルビオ効果”は明らか。1試合平均27.2アシストは1993-94シーズン以降ではフランチャイズ最多にして、リーグトップ。さらにアシスト率(19.1%)、トランジション時の1ポゼッションにおける平均得点(1.19点)でも1位につけ、ファストブレイクの平均得点も9位(14.5点)にランクインしている。 『Valley of the Suns』のテイラー・ナイト記者は、「リッキー・ルビオ:フェニックス・サンズの最も重要な選手」と題して、今年10月に30歳を迎えるベテランの重要性を説いている。 「フェニックスはエリック・ブレッドソー(現ミルウォーキー・バックス)をトレードで放出して以降、ポイントガードに関してベストな解決策を見つけた。ルビオはサンズのベストプレイヤーではないが、最も重要なプレイヤーであることは証明されている。フェニックスは、ルビオが10アシスト以上した試合では15勝8敗。彼が欠場した試合は2勝6敗だ。当初、ブッカーとの共存は未知数の部分があったが、ブッカーが攻撃ですべてをする必要がなくなった。フェニックスが進歩した大きな理由の一つはルビオだ」 開幕前、サンズは『ESPN』のアンケートでシーズン28勝と予想されていたが、すでに26勝(64試合消化時点)を記録しており、下馬評を覆している。チームを率いるモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は司令塔のルビオに全幅の信頼を置いている。 「リッキーは攻守で多くのものを生み出してくれる。彼は攻撃のペースを上げることができ、ディフェンスでも正しいコミュニケーションが取れる。我々のモーターだ」 スティーブ・ナッシュやアマレ・スタッダマイアー、ショーン・マリオンらが在籍した時代の輝きを取り戻せるか。ルビオを中心としたサンズの今後に注目が集まる。

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