レイカーズのレブロン・ジェームズ、無観客試合の可能性にも理解「僕ら全員は話を聞く」

NBAは3月9日(日本時間10日)、MLB、NFL、NHLのリーグ機構との共同声明で、新型コロナウイルス対策として試合前、試合後のロッカールームでの取材を一時的に禁止すると発表した。感染者拡大を防ぐべく無観客試合の可能性も報じられるなか、“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、「話を聞く」と語っている。 NBAは3月に入り、「我々は職員やチーム、選手、そしてファンの健康と安全を最優先に考えている。NBAの各チームと、CDC(アメリカ疫病予防管理センター)、感染症のスペシャリストらとともに新型コロナウイルスの状況を常に監視している」と声明を発表。6日(同7日)には『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が、「NBAはコロナウイルスの影響で、無観客試合の可能性に対して準備をするようにとチームに伝達した。試合の延期や中止に関する現在のルールの確認が行なわれた」と伝え、大きな注目を集めた。 3月6日のミルウォーキー・バックス戦に勝利後、ロッカールームで無観客試合の可能性について問われたレブロンは、「ファンなしでプレイするだって? そんなのあり得ない。(だったら)俺はプレイしないよ。俺はチームメイトやファンのためにプレイしているんだ」と否定的な見解を示していた。しかし、『ESPN』によれば、3月10日(同11日)に行われた記者会見では態度を軟化させたという。 「(最初に)ファンなしでプレイするか尋ねられた時、ウイルスについて議論が行われているとは知らなかった。(アリーナに)ファンがいないとなれば、失望感は明白だよ。それ(ファン)が、僕がプレイする理由だからね。僕は家族ため、ファンのためにプレイする。ただ同時に、何が起こっているのかを追っている人々の声に耳を傾ける必要もある。選手、フランチャイズ、リーグの安全がベストだと言うなら、僕ら(選手)全員は話を聞く」 レブロンはこの日、2本のロープで仕切られ、カメラから6~8フィート(約1.8~2.4m)離れた指定場所で記者会見に臨んだという。猛威を振るう新型コロナウイルスの状況次第で、NBAはさらなる特別措置の決断を強いられる可能性がありそうだ。

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