2019-20シーズンのNBAでは、多くの有望な若手が頭角を現した。彼らは個人的なパフォーマンスの改善のみでなく、チーム全体に貢献し、成功をもたらしている。そんな中でも、最も飛躍し将来リーグの代表的な選手になるであろう7選手を、『NBA.com』が2月29日(日本時間3月1日)のレポートで以下のように纏めている。 1.ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス) 今季平均スタッツ:23.3得点、7.0リバウンド、2.9アシスト、フィールドゴール成功率45.3%、3ポイント成功率39.8% わずか数週間の間に、セルティックスはテイタムのチームと化した。以前から際立っていた才能に一貫性が備わったことで、いつでも頼れるエースとなったといえるだろう。ロサンゼルス・クリッパーズ戦で39得点、ロサンゼルス・レイカーズ戦で41得点を挙げ、チームを牽引するなど、重要な試合で本領を発揮できるようにもなっている。今季はオールスターにも初選出された。 2.ベン・シモンズ(フィラデルフィア・76ers) 今季平均スタッツ:16.7得点、8.2アシスト、7.8リバウンド、フィールドゴール成功率58.5% 2度のオールスター選出を誇り、シクサーズのエンジンとして大活躍するシモンズは、リーグ屈指のプレイヤーへと成長を遂げた。現在、怪我で戦線離脱中だが、オールスター前の15試合で平均21.9得点、9.1リバウンド、7.9アシスト、2.1スティール、フィールドゴール成功率63%という驚異的なスタッツを叩き出していた。ディフェンス面でも成長の跡が見られ、スティール数、ディフレクション数、ルーズボールのリカバー数の全てにおいてリーグトップを記録。今季は最優秀守備選手の候補にも挙げられている。 3.ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ) 今季平均スタッツ:24.8得点、4.4リバウンド、4.2アシスト、フィールドゴール成功率45.8%、3ポイント成功率36.7% 今季オールスター初選出を飾ったミッチェルは、ジャズの中心選手として活躍。強豪ぞろいのウェストで、チームをトップ5の位置まで導いている。キャリアハイの平均24.8得点を挙げている23歳は、現時点で通算4,814得点を挙げており、キャリア3年目となる今季中に5,000得点を超すことが濃厚だ。実現すると、2000年以降にキャリア最初の3シーズンで5,000得点以上を記録した、史上7人目の選手となる。 4.バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート) 今季平均スタッツ:16.2得点、10.5リバウンド、5.1アシスト、フィールドゴール成功率57.1% MIP候補のアデバヨは、身体能力が高く、多才でスタミナがあるビッグマンだ。今季3度トリプルダブルを達成しており、ビッグマンとしてはニコラ・ヨキッチ(11度)とドマンタス・サボニス(4度)に次ぐ記録となっている。現在のヒートはジミー・バトラーのチームだが、フランチャイズを代表する次のスターとして着実に成長を遂げている。 5.ブランドン・イングラム(ニューオーリンズ・ペリカンズ) 今季平均スタッツ:24.8得点、6.3リバウンド、4.3アシスト、フィールドゴール成功率47.7%、3ポイント成功率40% 来オフに制限つきFA(フリーエージェント)となるイングラムは、今季オールスターに初選出されたことで大きな契約額が期待できるだろう。若手揃いのペリカンズで、オフェンスの起点として活躍するイングラムは、ウェストのトップ8入りを目指して奮闘中だ。効率的なシューターに成長した彼は、将来リーグ屈指のスコアラーとなりそうだ。 6.パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ 今季平均スタッツ:23.7得点、7.5リバウンド、3.4アシスト、フィールドゴール成功率46.2%、3ポイント成功率37.0% 昨季ファイナルMVPのカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)がチームを去ったにも関わらず、ラプターズが今季も同等の勝率を記録している要因は、シアカムの存在が大きい。GリーグからMIP、さらにはオールスターゲームに先発出場を果たすまでに成長を遂げたシアカムについて、これ以上の説明は不要だろう。 7.ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス) 今季平均スタッツ:28.6得点、9.4リバウンド、8.8アシスト、フィールドゴール成功率46.3%、3ポイント成功率31.9% NBAではキャリア2年目となる21歳は、今季すでに21度のトリプルダブルを記録。チームの勝利に最も貢献するドンチッチの活躍で、マーベリックスは早くも昨季の33勝を超える36勝を記録している。