ブルズのザック・ラビーン、勝敗が確定している試合でタイムアウトを取ったコーチに対し不満を露わに

2月22日(日本時間23日)、フェニックス・サンズとの一戦で、シカゴ・ブルズは8連敗を喫する直前であった。この試合、残り30秒の時点で102-112と、結果はほぼ確定していたが、ブルズのジム・ボイレンHC(ヘッドコーチ)はタイムアウトをコールした。ボイレンHCの判断に対し、不満を露わにしたザック・ラビーンが自身のツイッターに「10点差で負けている試合でタイムアウトを取る必要はあるのか?」とツイートし、波紋を呼んでいる。 23日(同24日)に『NBC Sports』が発表したレポートによると、ボイレンHCはタイムアウトを取った理由を、試合終了後のインタビューで以下の通りコメントしたという。 「今まで練習を重ねてきた3ポイントシュートを狙っていたんだ。スローインからのプレイで相手(サンズ)にプレッシャーを掛けられていたため、思い通りのプレイが出来ていなかったと思う」 勝敗が確定している場面でボイレンHCがタイムアウトを取ったのは今回が初めてではない。『The Athletic』のダーネル・メイベリー記者によると、今月だけで4度も同様の場面でタイムアウトを取っていたとのこと。 ラビーンはサンズ戦の試合後のインタビューで、ボイレンHCの判断について呆れたように笑いながら以下の通りコメントしている。 「彼(ボイレンHC)がやりそうなことだね。なんと言っていいか分からないよ。僕はコーチじゃないしね。彼がコーチだからコールしたい時にタイムアウトを取ればいいよ。僕らはいい調子でプレイできていたけど、後半でコントロールを失ってしまった。かなりフラストレーションが溜まっていたよ。確かに、試合終了までは何が起きるかは分からない。けど、残り30秒の時点で10点ビハインドの状況、集中力を切らさずにプレイするのはタフだったよ」 『NBC Sports』によると、現在再建モードにあるブルズにとって、選手とフロントが不和な関係にあるのは致命的となる恐れがあるという。というのは、FA(フリーエージェント)に打って出てくる有力選手は、チームメイトの関係性やコーチを重要な判断材料にする傾向があるからだ。 ボイレンHCが元々選手に不人気であることや、19勝38敗と負け越しているブルズが直近で8連敗を喫していることも重なり、再建を図るチームにとっては険しい道のりとなることが予想される。

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